最近韓国のウェブトゥーンが面白い件
ウェブトゥーンっていくつか見たことがないわけではないのだけど、どれもピンと来ず、いわゆる右から左に進む日本の漫画も、左から右に進むアメリカのComicsもダメなら、縦読みも性に合いませんかね?と思ったらそうでもなかった。
韓国のウェブトゥーンに開眼してしまった。
面白いですよと紹介されたものが、衝撃的なほど面白かったのでご紹介。BLもあれば全然関係ないものもあり、BLにしか見えないものもあり。
ENNEAD(エネアド)
神を貪るのは誰だ――――遥か遥か昔。「エネアド」と呼ばれる九柱神のうちのひとり、セトの暴政にエジプトの地は疲弊していた。他の神々までセトに頭を下げるなか、まだ神に名を連ねていない若者ホルスが反旗を翻す。傲慢で奔放なセトを玉座から引きずり落とさんと戦いを挑むホルス。二人の関係は次第に執着と欲望を孕んで…!?エジプト神話をもとにした一大叙事詩BLがここに開幕!
いきなりTLが古代エジプトBLに乗っ取られてなにごと?と思ったのだけど、古代エジプトの神々でBL、それも砂漠と戦争の神のセト総受けという素晴らしさ。
絵もなんとなくエジプトのあの横顔の絵が動いているような感じ。何もかもが新鮮で、やはりBL好き韓国人の感性とBL好き日本人の感性が近いのか、それともBLは世界を超えるのか。
(あと、太陽神総受けのGLがあってもいいような気がしてる)
台湾では翻訳されて出版もされているようで、実際に台北でいろいろ本屋を巡ってみたりしたのだけど、店頭にあったのは誠品西門店だけだったかな。(台湾の、いわゆる、サブカル本屋というものがどれなのかよくわからず)
でも、誠品も本当に日本の漫画、ラノベがすごくたくさん翻訳されたり、日本語そのままで売られてたりしてました。
シーモアの30話まで無料公開で一気に読んだけど、じっくり読もうと、ただいまピッコマの「Webで待てば0円」でのんびり読み直してるところです。
かわいそかわいすぎる、セト…。
シンデレラは私ではなかった
同じくピッコマ。
侯爵家の次男ジェモンと付き合い、皆にシンデレラと呼ばれていたテリル。だがある日、ジェモンが名家の公爵令嬢と婚約し彼に捨てられる。 そんなテリルの前に強い権力を持つ北の公爵、ラシェド・リーハンが現れ、自分が実の父親だと告げる。一日にして貧乏女から小公爵になったテリルは、自分を捨てたジェモンへの復讐を始める…!
たぬさんがおすすめされてて、ENNEADからそのままシンデレラへ。
日本のナーロッパもの(中世ヨーロッパ風謎の世界)とほぼ同じような世界観だし、絵柄も(正直)稚拙だと思う。
名前もかなり変。テリル・ジェモン・セシオってなんか欧米系の名前というよりも、韓国人の名前かなって感じ。ヨーロッパの貴族ならほぼ間違いなく聖書に出てくるような名前で、そんなにバリエーションがなさげ。ナーロッパ韓国版というよりも、ナーロッパ化した韓国が舞台かなと。
ところが、この女子(テリル)ときたら、腕力(+魔法の力)で解決していくのが面白いのよ。
シンデレラは私ではなかった|無料漫画(まんが)ならピッコマ|doba Kim Joon Kee G-ANNE
華山帰還
廃れた門派を一から叩き直せ!!
梅花剣尊と呼ばれた青明は精鋭を引き連れ天魔と戦ったが、相打ちになった…はずだったのに、気がつけば少年として転生していた。
華山は!?
剣尊だった青明に連れられて大人が出払ったその後の華山派は見る影もなく、少年青明は華山派を立て直すことを決意した。
という、転生ものですが、これがすごい。本当にすごい。
武侠です。
一応ジャンルとしては「男性」に分類されているのだけど、プロモーション次第では絶対日本の女子に受けると思います。絵柄もすんなりとアニメ化できそうな絵柄で読みやすいし。実はウェブトゥーンって面白いじゃないの!と初めて思ったのがこれです。
あと、きっと原作者さまは金庸を読み込んでおられるはずで、本当に、本当に、武侠。
華山派の受難って絶対「笑傲江湖」から。
一応女子もいて、小龍女っぽい変人さんだけど、むしろ郭襄だの穆念慈っぽくなるかな?という感じで、今のところは金庸のヒロインではないです。(なのでブロマンス消費しやすいです)
白天と金龍のモデルはなんとなく楊康。いや、金龍が楊康で、白天が楊過なのか。
ところが今のところは郭靖不在で、青明は令狐冲と韋小宝を足して2で割った系譜にいそう。腕は令狐冲だけど、頭と口の回転、つまり立ち回りはむしろ韋小宝。
という感じで、そこらかしこに金庸の気配が漂ってます。
原作の小説(ウェブ小説?)があるようですが、プレアデスさんでBL枠で訳してくれないかな…武侠って…存在がBL枠じゃん?
なんか青真と元の青明が怪しい感じがするし、終南派の何さんだっけ、商団の爺さんを救おうとしたときの人。あの人も怪しい。青明総受けは決まってるけど、私は今のところ白天師叔x青明。
ツンデレ白天が青明に惚れ始めてるけど、青明の方はそこのところは鈍感で、師兄ふたりといちゃこらしてるのが、ツンデレ師叔は気になるに違いない。
その頃溺愛する弟を奪還しようとツンデレ金龍は、華山に潜入するが青明によって囚われる。めくるめく華山派の秘儀によって開発され…と、垂水の脳内では絶対話が違う方向に進んでいます。
書いているときはまだ、日本ではS1が終わっていないのだけど、韓国ではS1の漫画は公開済みなので予習しちゃいました。
マンガって文字を読むところが少ないからつまんないのだけど、読めない文字で書かれると絵でストーリーを理解していくことになります。終南派との試合のところなので、絵が読めるわけ。
先を読みたーい。
問題は原作小説です。↓らしい。
登録すれば読めるらしいですが、んー…。ハングルが読めない…。
翻訳機を使うしかないか…。でもそれだときちんと読解できない…。
お願い…日本語に翻訳して出版して…。
こ、これは、もう、わらびが韓国語を学ぶのが早い?いやいや、中国語だけで手一杯です。
ハチャメチャ魔教の小教主に転生した件
武林の政争に巻き込まれ毒殺された古今随一の奇才、楊子閣。 死んだに違いないと思ったが、目が覚めると自分の魂が違う者の体に宿っていることに気がつく。自分がいるのは魔教、体得した武功は天魔神功であり、この体の持ち主は女性を弄び悪霊よりもひどい行いをする不成者の小教主。 よりによってなぜ魔教なのか?
正直、絵柄が読みにくいのだけど、すくすくとまともに育ち小龍女に出会わなかった楊過が、何かに巻き込まれてお亡くなりになり、✂︎直前の東方不敗に転生したかのようで。
こっちには黄蓉っぽい女子と穆念慈っぽい女子がいて、なんか主人公を取り合いそう。穆念慈っぽい女子の親父さんはもちろん楊鉄心っぽい。
金庸の影響がここにも感じられます。
エセンに正統帝が出てきて、土木の変直後が舞台らしいです。
一応、広西の深い山の中という設定だったと思うのに、間に横たわる長江・中原・黄河をすっ飛ばしてオイラトと交易してたり、なんか中国っぽいようで中国っぽくないような名前の人たちがたくさん出てきたりするけど、どうなるかなーと追っかけ中です。