垂水わらびの走火入魔

思えば遠くまで来たものだ。

殺破狼の、元和帝についての独自研究。

「殺破狼」の元凶の一人、元和帝という人について。大いにネタバレしているので、要注意。

番外編まで含めた、最後の最後まで読んだ人向けです。

地雷だったら地雷を抱きしめて吹っ飛びやがれ。

スクショでは回さず、リンクで回してね。

元和帝の立場の弱さ

この人は、良く言えば温和・柔和・優雅で戦争を好まない人物です。悪く言えば優柔不断で疑心暗鬼に陥りがちな人物です。

これは、性格的な問題もあるのだが、立場的な問題もあると考えました。

この人は武帝から見ると傍流にあたる人で、本来諸王の一人でしかなかった人です。おそらく、武帝の兄弟や従弟の孫にあたる人で、世代としては顧昀と同じ(年齢は親子相当)。

武帝の実子が一人もいなければ問題なかったかもしれないけれど、武帝の実子が一人生き残っていて、その長公主には、玄鉄虎符が与えられています。

おまけにその夫は安定侯顧慎で、玄鉄三部を率います。

政治は李豊、軍は顧昀と、政と軍が分離しているのが問題だという話が(長庚の少年時代に)江南に下る頃から出始めますが、それは元和帝と顧慎の時代にも変わりません。

むしろ、元和帝と顧慎の時代の方が不穏ではありませんか?

事実、李豊はクーデターに複数回遭ったり、都を包囲されたり気の毒です。その最後も。

ただしこの世界は物理がモノを言う世界なので、方欽一派も了痴も軍の精鋭部隊を掌握していないので、虚を衝こうとしてもう、すぐに長庚にひっくり返されます。

初めの包囲戦のときは皆長庚の背後に顧昀を見ていることでしょう。それ以降は包囲戦のことを皆知っていて特に北部大隊は長庚に心情的に親しい存在になります。

物理がモノを言う世界なので、軍を完全に掌握する人がクーデターを起こそうとすると、物理で政権をひっくり返すことができます。ただし、その顧慎にも顧昀にもそのつもりがないのですが。

元和帝から見た、顧慎

元和帝が即位する大義名分は、武帝に後継に指名されたというだけのようです。なので、別の王が虚をついて即位しようとしたところを、方家の親父さんらが長公主と連絡を取り、長公主の玄鉄虎符を使ってそれを阻止した模様です。

元和帝は武帝と血縁関係も薄いので、それゆえに長公主夫妻やその他名門の後ろ盾が必要だった人です。おそらく名門の中でも最も大きな部分が長公主夫妻だったのでしょう。

元和帝から見ると長公主夫妻は恩人です。しかし、後ろ盾になることができるということは、最も警戒せねばならない相手ということでもあります。首をすげ替えることができるという意味ですから。

元和帝からは、顧慎の牌は三つあるように見えると考えますがいかがです?

一番初めが玄鉄三部(玄鉄大隊)という顧慎本人の物理的な実力。

もう一つは妻の長公主の持つ玄鉄虎符という権威。

三つ目が長公主は武帝の実子であり、その子の顧昀は武帝の血を引く男児である、という血統。

この三つを順に切っていくとすると、どうなることでしょう!!

玄鉄虎符を使って各地の軍を動かし、顧慎本人が玄鉄大隊を率いれば武力による現状変更ができます。顧慎本人が即位しなくても、武帝の娘たる長公主、もしくは、母系ではあるが武帝の孫の顧昀が即位する手があります。女帝の即位を許す世界かはわからないです。ですが、顧昀なら血統も折り紙つきですから。(顧昀が即位すれば、国姓が李から顧に変わります。それに伴い国名も変わるでしょう。都は北京だと踏んでいるし、燕あたりでしょうか。)

これは、顧慎にそのつもりがなくても、元和帝からどう見えるかという話です。

顧慎が十八部落を制圧して、凱旋した段階でどう元和帝はどう感じたでしょうか。

恐怖じゃないですか?

顧慎はこのまま太平の世に向かわせて引退する気満々なのに、元和帝は大変恐ろしいのですよ。顧慎は国境を軍が押さえるから外から敵がやってこないと思っていますが、元和帝は軍の解体を模索し始めます。これは、動かしようなない、権威、血統とは違い、物理的な兵力は削減できますから。兵力を削減した暁には、武力に裏付けられた権威も下げられます。そこへ貴妃が現れて籠絡され…玄鉄事変を黙認してしまうわけです。

玄鉄事変

もう一人、貴妃から見れば、安定候夫妻は十八部落の仇敵です。その二人に最も大きなダメージを与えることができるポイントは、最も弱い顧昀です。どうやら長公主は子どもをもう産めそうにないでしょう?

元和帝から見れば、顧昀こそが父母から軍と血を受け継ぎ、最終的に自分に変わって即位しうる脅威(しかも若いので時間という有利さもある)ですよ。

その元和帝の弱さを突いたのが、玄鉄事変です。玄鉄事変で、顧昀が死ぬ必要は多分なく、目が見えず耳が聞こえない状態で十分だったのではないでしょうか。

姉妹の逃走のきっかけは玄鉄事変ではなく、おそらく胡格尔の妊娠です。

貴妃は自分の子と胡格尔の子で、尔骨を作る気で逃走したのだと思います。後宮では尔骨は難しいから。

顧慎は十八部落はまたどこかの段階でまた蜂起すると踏んで、玄鉄事変の被害者でもある顧昀を鍛えることで、結果的に将来の梁国を救うことになります。

顧昀

さて、元和帝に戻ります。

顧慎・長公主と相次いで亡くなり、皇貴妃の魅惑も消えてしまうと、残ったのは病弱な少年の顧昀一人です。

武帝の血を引くこの少年を路頭に迷わせるのは、その両親が恩人だったために仁義からは許されません(と本文に書いてある)。そのために後宮に引き取ります。ところが顧昀は毒の影響で病弱だし、本人には実力がない(ように見える)し、少年は軍で育ったとはいえ、軍を掌握しているわけでもありません。

権威も血統だけなので、両親がいない幼児は元和帝から見ると大した脅威ではない。残るのは罪悪感です。

なので、ただただ可愛がるわけです。

しかし、子どもはすぐに成長します。大人はすぐに老人になります。元和帝はそれを知っていますし、まだ玄鉄大隊の旧部が生きています。警戒感が残ったまま、そんなこんなで、気がつけばあの子は十七歳で西域の反乱を平定します。

警戒感があるので、解毒剤も素直に渡せません。

だけど、罪悪感もあるし、可愛がったんですよ、この人は。同時に情で顧昀を自分に結びつけることは計算していると思います。皇子たちと顧昀を一緒に育てたのは、プランAの太子(李豊)と情で結びつくかは別としても、第三皇子と顧昀が仲が良いことを見抜いて、第三皇子と顧昀を情で結びつかせて第三皇子の即位がプランBだったのでしょう、

もしも元和帝がどちらかに振り切ることができる人ならば、臨終の長公主から顧昀の身の保証と交換条件に玄鉄虎符を取り上げたことでしょう。そして後宮で皇子たちと一緒に養育していた顧昀を何年か後に殺して、表面上は、哀れで美しい子が病気で死んでしまいましたということにしてしまうこともできたんです。

だって、この人の後宮だもの。

しかし、優柔不断な上に罪悪感があるので、長公主からも顧昀からも玄鉄虎符を取り上げることもなかったようで、親切に可愛がって成長させてしまいます。そのおかげで、将来の梁を救うことができるけれど、それは結果論です。

第三皇子が犠牲になる事件は、あれはおそらく、顧昀が死んでも優柔不断な元和帝は仕方がないと処罰しないのではないかと宦官たち(多分バックに了痴がいる)は踏んだのではないでしょうか。

政と軍の分離については、元和帝と十七歳以降の顧昀の関係は擬似的な父と子の情が結びつけます。やはり、元和帝は警戒は続けていますが。

その元和帝は自分が死ぬところにきて、ふと思うわけです。プランBの第三皇子は死んだ。次はプランAの李豊と顧昀の時代はどうなるだろうか、と。第二皇子がプランCにならなくても、この顧昀は若くして軍を掌握する実力がある上に母から玄鉄虎符を受け継ぐ。そもそもが顧慎以上の脅威でしたし、李豊よりも若い。ともに育ったとは言え、顧昀はあまり李豊を好まないようだ…。(とはいえ第二皇子も好まないのでプランCにはできないと踏んで)それで最後に、李豊には顧昀に気をつけろ、と釘を刺してしまいます。

李豊は馬鹿ではありません、太子時代から李豊が顧昀に友情を覚えているけれど、内心顧昀の脅威性に気づいています。友情の矢印が片側通行なのもわかっているかも。父に釘を刺されれば、のちに天牢に入れることになっちゃう。即位後に先帝時代の玄鉄事変の真相が明らかになる頃には、先帝が誰の何を恐れたのかはっきりと理解しているでしょうから。

李豊についての独自研究はまた別にしておいて、臨終の元和帝に戻ります。

元和帝は警戒する反面、顧昀に罪悪感もあるので、解毒剤をそれとなく渡すわけです。これが解毒剤だと言えないのが元和帝という人です。

顧昀という人の本性が情の深いと踏んだのか、長庚を預けてもう一つの擬似父子の情で縛ろうとします。これが、元和帝のプランC。

元和帝のプランC

顧昀は実に情に厚い人です。

顧昀が玄鉄事変の真相を知ったとき、長庚の母親が自分の仇で長庚の父親はそれを黙認したと知ることになるので、顧昀が長庚の命を狙う可能性がありました。ここで仇を討つという思考に入る人も少なくないでしょうに。

玄鉄事変がおそらく両親の死(心労?)を早めていますし、あの事件で自分を守ろうと何人もの人が亡くなったり、冤罪で左遷されたりしています。

ただし、顧昀にちっともその葛藤がないのは、長庚への義父としての情が深いからで、何もかも支離滅裂な元和帝がやったことで唯一まともに意図が機能したことではないでしょうか。

元和帝は、長庚を育った雁回にちなんで「雁北郡王」に封じます。「雁」は南北を往来する渡り鳥です。帰ってきた人とも読めますが、ここにとどまるべきではない(=帝位につくべきではない)人、とも読めないでしょうか。これは、兄二人にこの人は強力な後ろ盾を持つが脅威ではないと示して、保護しようという意図ではないかと思いました。

何もかもが相反しているように見えるが、それがこの元和帝という人物です。

おそらく、元和帝は顧昀が即位せず、自分の生き残った子ども三人のうちの誰かが帝位に就き維持するなら誰でもよいのではないかと考えていたのではないかなあと、私は考えました。顧昀が、李豊も第二皇子も帝位にふさわしくないと考えて、情から長庚を即位させて後ろ盾になるならそれでも良いと。つまり、長庚の即位がプランC。

顧昀が即位しないことがこの人にとって最も大切なことだと考えてみてください。死の間際に、第一の布石として李豊に顧昀を警戒させ、李豊がうまくいかないときに備えた第二の布石として長庚を兄からも顧昀からも保護しようとしたと捉えられば、一貫しています。

ただ、まさか、あの長庚が呪われた狂犬で、あの子ども時代にすでに顧昀に対して邪な感情を抱いているとは思いもよらなかったことでしょう。

本当にあの狂犬ちゃんったら、狂犬なんだから。

書く女、後深草院二条についての、独自研究

とはずがたり

とはずがたり



日本の平安時代の文学の特徴は、和歌とかな文字散文と日記。男性、それも天皇藤原道長クラスの書く「日誌」「記録」的な側面の強いものから、女性の書くかな文字による作品まであります。

ただし、散文の「源氏物語」「枕草子」には和歌がたくさん入るし、和歌集に物語部分がある「伊勢集」があり、「土左日記」は日記仕立ての物語で、和歌も入るので、実にファジーです。

「土左日記」は地方に赴任した国守一家が京都に帰るという話ですが、鎌倉時代になると鎌倉と京都の間を人が行き来するようになり、紀行文(道行文)が発達するようになります。紀行文には、歌枕を通りがかってそこで一首、なんて具合だから、実にファジー

900年代の紀貫之と伊勢どころか、1000年代の藤原道長紫式部清少納言をはるかに過ぎ、鎌倉時代のど真ん中、ちょうど元寇(1274年・1281年)の京都を舞台に、とある上皇に仕えた女官(=女房)が書いた怪文書があります。

それが今回の「とはずがたり」。作者は、後深草院二条(ごふかくさいんのにじょう)。仕えた人が後深草上皇(「御所さま」)、女房名が「二条」という意味です。本名は不明。ただし、父親は大納言の源雅忠(久我雅忠)、母親は後深草院天皇時代に典侍だった藤原近子(四条近子)です。

構造

とはずがたり」は大きく分けて、平安時代からの女房日記の流れを汲む女房日記が前半にあって、これがまあ、あの、その。ということなんです。

そして出家後に鎌倉に行って四国に行って〜という紀行文になり、最後は再度後深草院西園寺実兼が登場して、後深草院と死別ししばらくして終わります。

なので、女房日記と尼さんの紀行文のハイブリッド。ああ、実にファジー

この「とはずがたり」という怪文書の書くことをそのまま真に受けるわけにはいかないのだけど、特に女房日記部分がなんとまあ…。「愛欲編」とも呼ばれる部分なので、「とはずがたり ヤバい」というのは本当にそうです。

だって、愛欲編は、言わば、「私の知ってる変態ランキング」ですから。

しかも、愛欲編の中身をそのまま怪文書、夢小説だとするわけにはいかないのが、「増鏡」に本作と同じ場面がいくつか描かれているからです。その一つが、共通テストに出ました。

以下は独自研究です。

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日本史に残る変態天皇後深草院

とはずがたり」という「私の知ってる変態ランキング」のぶっちぎり第一位は後深草院です。

後深草院は少年時代(天皇だった頃)に仕えた典侍の近子を忘れられず、遺児の二条を引き取って育てました。この二条が大人になるのを待って襲うわけです。後深草天皇と近子の関係は、男子中学生の前になんでも言うことを聞いてくれる綺麗なお姉さんがいたようなものです。

この後深草院は、なかなか不幸な人で、天皇として即位しても父親(後嵯峨上皇)が治天の君(でも政治的な実権は鎌倉側)だし、割とすぐに同母弟の亀山天皇に譲位させられます。

この後深草院持明院統北朝、亀山院が大覚寺統南朝と、(日本の)南北朝時代はこの兄弟の不仲が一つの原因です。そもそもの後深草院は政治的な実権は皆無ですが、上皇の一人であることは事実なので、権威ゼロというわけでもないです。

暇だが権威だけはあり、立場上鬱憤を募らせているだろう、そこそこ若い男なんて、最悪の極みですね。変態にならないわけがない。

おそらく後深草院は自分を「源氏物語」の光源氏に見立て、近子を藤壺、二条を若紫に見立てています。被害者の二条本人がそのように書いているからそう見えるのだけど。

その若紫たる二条は御所さまのことを二人目の父親のようには思っていても、「雪の曙」のことが好きだったので、少女はびっくり仰天!というシーンから「とはずがたり」は始まります。

ただ、成長した二条は、自分が若紫扱いであることを鼻にかけるところがあって、後深草院正室の東二条院(西園寺公子)とぶつかったり、のちに身分の低い明石の上役で琵琶を弾けと言われて母方の祖父と大げんかを起こすシーンがあります。

2022年の共通テスト「古文」

共通テストに「増鏡」「とはずがたり」で使われた部分は、後深草院が二条に命じて自分の異母妹(前の斎宮が任期を終えて伊勢から帰ってきた)を襲いたいから手伝えって言って二条がその通りにするというところです。二条のツッコミとともに記録されている。

しかも後深草院ときたら寝取られ性癖があるようで、二条と他の男の関係を知っています。積極的に後深草院は他の女を抱くけれど、二条を他の男に差し出しもします。

二条にとって、御所さまくらい重要な人物が二人いて、一人がこの「雪の曙」で、おそらく西園寺実兼。そしてもう一人が「有明の月」という密教阿闍梨で、おそらく御所さまの異母弟の性助法親王仁和寺の門跡)。

後深草院は政敵(自分の同母弟)の亀山院に二条を差し出してみたり、どこかの爺さん(大臣ですが)にも二条を差し出してみたりするわけです。

さらに、「増鏡」では後深草院に捨てられてがっくりきている斎宮のところに、西園寺実兼(「とはずがたり」の「雪の曙」)が通うようになります。裏に後深草院(と二条)がいるのではなかろうかと疑いたくなる…。

ザ・HENTAI。

二条と当時のタブー

二条という人は、読めばわかるけれど、自分の美貌と才能を鼻にかけた、結構付き合いづらい感じの人です。

「増鏡」に「とはずがたり」のシーンが描かれるように、そこそこ登場してくるくせに、和歌が勅撰和歌集に入らないとか、和歌の才能も微妙どころで、琵琶の名人だと自称しているけど、多分微妙どころじゃなかろうかと思う訳です。この人の才能は散文にあって、和歌ではなかったのだと、私は思います。

(嫌な女なので、同時代の人は勅撰和歌集に入れなかったのかもしれないけど……)

この人は同性には対抗意識を持って接して、男性には絆されやすいので、端から見るととんでもなく嫌な女ですよ。

「私が御所さまに愛されて離そうとしないから、東二条院(後深草院正室。西園寺公子)が、御所さまは二条を女御にするつもりかと嫉妬しちゃってさ〜」とまでの、砕けた書き方をしませんが、東二条院への意識は相当なものです。

昔の人の行動を現代の倫理観に当てはめるとちんぷんかんぷんになってしまいますが、後深草院は当時のタブーも破った変態です。

しかしそもそも、後深草院がどれだけ二条を愛そうが、二条が典侍の近子の娘なので女御にも更衣にもしてやれないんです。というのも後深草院が「ある女と通じた男はその女の娘に手を出してはならない」という当時のタブーを破っているから。

現代から見ればギョッとする、叔父と姪(天武天皇持統天皇のような)や、叔母と甥(東二条院と後深草院本人)の間での近親婚を繰り返す時代ですが、それでもいくつかタブーがあります。その一つがこの母と通じたら娘と通じてはならないというものです。

後深草院よりも前に、花山院が母と娘に(この場合は同時だった)手をつけて、呆れられる逸話が残っています。この場合は、花山院の娘ではないのが明らかです。

後深草院はそれよりもひどい。愛人の遺児で、二人の年齢差(約十五歳)を考えれば、二条自身が久我雅忠の娘ではなく、後深草院本人の娘の可能性がゼロではありません。

この二人の関係がどこまで真実かは別として(下手したらいわゆる夢小説の可能性が0.1%くらいある)、これは誰だとわかる関係で、「この男はタブーを破る変態男です」と書き記すわけです。

書く女の復讐

後深草院の寝取られ性癖に見えますが、ただの性癖でしょうか。いわば後深草院が二条を他の男と寝させたのと、現代でもホモソーシャルな男たちが一人の女を輪姦する事件にオーバーラップします。私の世代だと、スーパーフリー事件という身の毛もよだつ事件があったのですが、そんな感じ。

最近でも、映画監督が俺と寝たら役をやると言って迫ってきて、逃げようとしたら、助監督が助けてくれたのだが、その助監督もホテルに連れ込もうとしたのだ、という告発がありましたが、あの世界です。

後深草院は身分は高く、権威はあります。ただし、権力なし。大して惹きつけるものがない人が使った手段が、自分が手塩にかけて理想の女に育て上げた女の提供かな。

地獄ですね。

この時代に、この種類の地獄は幾つも幾つもあったことでしょう。そして忘れ去られる。

しかし、二条は記しました。長らく知られなかった、忘れ去られた作品です。ですが、「増鏡」と一致する部分があるので、全てをフィクションだ、夢小説だと決めつけるわけにはいきません。

二条の描く後深草院をどう思いましたか?

800年後の現代人の私は、日本史の中で最も惨めな天皇だと思いました。

天皇+変態というキーワードで思い出すのは、陽成天皇花山天皇ですが、後深草院ほどの惨めかな?

それこそ、書く女・二条の復讐です。

他の変態男

二条にとって、おそらく印象深い相手が二人いて、一人は初恋の人「雪の曙」。もう一人が早死にする「有明の月」です。

こんなに綺麗なニックネームをつけるんだもの。印象深いのでしょう。

けど、現代人の私から見るとやっぱり変態。なので愛欲編はやっぱり「私の知ってる変態男ランキング」と読むわけです。

執念深い有明の月

有明の月」という腐れ門跡が二条の愛人の中にいるのですが、この人は出家の身という立場を捨てることまではしなかったけれど、結構あっさり死んじゃいます。

実際のところは愛と肉欲の中に生きた人ではないかもしれないけれど、自らの意思とは反するところで出家させられ、寝取られ性癖の兄にからかわれるように美貌の女を差し出されるわけです。

中学生の前に、なんでもいうことを聞いてくれる綺麗なお姉さんが現れたどころではないでしょうね…。

二条の方はそうでもないようだけど、この坊さん、ほぼストーカーです。

坊さんからもらったラブレターが「とはずがたり」に出てくるのだけど、もらった二条は鼻血を出して倒れます。

その二条の方は、多分当時からしてもそこそこ熱心な仏教徒ですから。

私は呪いは、その力を信じる人に効くものだと考えているのですが、熱心な仏教徒に、高僧が呪符と一緒にラブレターを送ってくるんです。効くよね。

二条のことを一番愛したのはおそらくこの「有明の月」。二条って自分よりもはるかに身分の高い女に対抗意識をすごく持っているけど、男には結構絆されやすいところがあって、腐れ坊主のことをちょっと可愛く思ってたんじゃないかな。

と読みました。

しかし、二条は書く女ですから。「高位の破戒僧」にこんなに怖い恋文をもらいましたと残します。文面も、地の文とは全く異なる、恐ろしげな文です。

変態ランキング二位はやはり有明の月。

打算と情の男、雪の曙

有明の月」が執念の男なら、もう一人の「雪の曙」は打算と情の男のように読みました。

西園寺実兼と推定されるこの人ですが、二条が他の男(複数)と寝るのに耐えられなくなってくるのか、手を引いていきます。変態祭りの「とはずがたり」の中で、一番の変態が後深草院、二番目が有明の月ですが、雪の曙はそこそこ常識があり、二条とは惰性とも情とも思える関係だと読みました。

それなら、一夫多妻(もしくは一夫一妻多妾)時代なので西園寺実兼が二条を側室として引き取ってもいいだろうに、その気はないらしいんです。

二条と後深草院がべったりだからでしょう。あと、二条には後ろ盾がいません。

二条の父親は既に亡くなっていて、しかも父の後妻との関係も悪いです。さらに二条は母方の祖父(ピンピンしてた)とも関係が悪く、その母方の祖父と関係の悪い叔父(嫡男だが…)という人しか二条の後ろ盾になるような人がいません。

実兼の嫡祖母にあたる北山准后が二条の母方の祖父の姉で、この人は二条をそこそこ可愛がりましたが。後ろ盾になるような人ではありません。そもそもが実兼の嫡祖母ですし。

後深草院以外に後ろ盾になる人がいない二条を側室にすると、後深草院をコケにするか、自分が後深草院にコケにされるかということで、二条とのべったりぶりではおそらく後者です。

その代わり、実兼は、二条が産んだ娘を引き取ります。娘を引き取るところに、情を感じます。しかし、情だけの男ではありません。

かつて藤原道長が自分の娘たちを次々に入内させていったのを思い出してください。

西園寺実兼の成長した娘は三人いて、三人とも天皇上皇に差し出され、院号を受けます。

そう。西園寺家にとって、娘は天皇正室にするものです。娘は多ければ多いほど良いような家柄です。二条の子が女の子だから引き取ったが、男の子ならどうなったでしょうね……

実兼の娘のうち、二番目の西園寺瑛子(亀山院の妃の一人。昭訓門院)が二条が産んだ娘ではなかろうかということになっています。

ただし、二条の書いたものをそのまま全て真に受けるわけにはいかないのではないかとも思っていまして。

上にも書いたけれど、亀山院と二条は関係したことがあり、おそらく雪の曙はそれを知っています。雪の曙が実兼で、二条が実兼の娘を産み、その子が無事成長したならば、ですよ。比較的常識のある実兼が、いくら娘は駒で、名目上の母親は別にいたとしても、かつて二条と関係した亀山院に二条の娘を差し出すでしょうか。

問題は亀山院が、瑛子が二条が生んだ子と知っていたかの方なのかもしれません。亀山院への牽制が、瑛子というタブーだとすると、実兼はかなり陰険だと思いませんか?

二条が時期を入れ替えて書いていて、二条が雪の曙の娘を産んだ時期がかなり遅くて、三女の西園寺禧子(後醍醐天皇中宮)の方だとするとちょっと面白いなあと思いました。

西園寺禧子は和歌の才能があり、あまり決まりにとらわれなかった人だということなので。

とはずがたり」では二条はもう出家している設定ですが、西園寺禧子が生まれた頃、二条は40歳手前です。この人は結構丈夫な人だし、経産婦でもあるので、出産できなくはないのではないかと思うんです。実際に平安時代には藤原穏子が40代で村上天皇を出産した記録があります。このとき夫の醍醐天皇も40代です。

ただ、西園寺禧子が生まれた頃に父親の西園寺実兼がすでに50前なので……現実的ではないかもしれません。

 

 

 

私家版「七爺」、5/22公開開始予定!

自主ゼミ中国語翻訳は「殺破狼」がGW中に終わりました。

次はリクエストにお応えして、同じくPriest先生の「七爺」を取り上げます。

5/22に公開開始予定です。

もちろん、翻訳権は持っておりません。物語の著作権はPriest先生にあります。

ですが、「私家版」の著作権は垂水にあります。

「七爺」はまだ鎖になってませんし、日本語に翻訳されているわけでもありません。

学習目的です。

「七爺」の27章まで

無料で出ている27章まではぷらいべったーを予定しましたが、予定投稿を使いたいので、ポイピクに変更です。

ただし、相互さんのみ。

その後は、晋江文学城での購入証明を求めた上で、別の場所でのパスワード式公開にします。

「七爺」28章以降の公開方法について

「殺破狼」同様、パスワードは定期的に変えます。リスイン式でも、ぷらいべったーでもありません。

TwitterのDMでお送りします。レスポンスのない方は次の回のPW配布はありません。

ただし、出戻りはいつでも大歓迎です。続いている限り、ご自分のペースでどうぞ。

晋江文学城での購入方法についてはこの記事を読んでください。

warabitarumi.hatenablog.comhttps://warabitarumi.hatenablog.com/entry/2021/04/28/231409

ルールについて

義務のないことをしているので、ルールは私が決めます。

読んで反応してくれる人が欲しいので、ハードルがあります。

必要なのは、

  1. Twitterのアカウント
  2. 晋江文学城での「七爺」購入証明

です。

FF外通知は切っています。フォローしていただかないとメンションしていただいても気づけません。もちろんDMも閉じています。

垂水わらび (@tarumiwarabi) | Twitter

Twitterにてフォロー後にコメントをいただくと、フォロバします。

27章に至る前まででしたら、購入証明までは不要です。

28章からは、購入証明が必要です。

購入証明をしていただくと、パスワードのヒントをお教えします。パスワードは、四文字熟語のピンイン打ちです。スペースなし。

パスワードの四文字熟語が「屁颠屁颠」なら、「pidianpidian」。ググればすぐに出るようなものにします。スマホ簡体字を打てるように設定すると、手書きで入力できます。それで検索をかけるとすぐに出る、典型的な四文字熟語、成語を使います。(それくらい勉強したって良いんじゃないですかね?by沈易@「殺破狼」)

私のペースでやるので、タイミングが合わない方もおられると思います。ご自分のタイミングでDMください。

終わるまでなら、いつでも欢迎回来!

晋江文学城での購入証明方法

仮に今後「七爺」が鎖になっても既に購入済みの方のみです。何事にも期限とタイミングがあります。私も「天涯客」は購入できませんでした。

スクショをお見せすると、それをいじる人が出てくるので、出しません。

アプリ上ですと购买记录、PC上ですと、消费记录からたどることができます。

Twitterでスクショを送ってください。

垂水わらび (@tarumiwarabi) | Twitter

DMは解放していないので、先にフォローして殺破狼の購入証明だということを教えてください。フォロバします。

中華BL好きっぽかったら大抵フォロバしてますが、鍵アカウントをフォローする趣味はありません。鍵アカウントは鍵を開いてください。怖い感じのアカウントもお断りします。

その後にDMで購入証明を行なってください。

パスワードをお伝えします。定期的に変更予定です。

見せて欲しい部分

一気に全部購入なさった場合は、おそらく私と同じなので、そのままの点数が付いている状態で出してください。

隠さないで欲しいのは、3点です。

  • タイトル
  • タイトルの下のじょもじょとした数字
  • 点数

です。

他の作品も購入されている方も多いと思いますが、そこは隠してくださって結構です。

もしも晋江で全面的に鎖になったら?

もしも今後全体的に晋江で鎖になった場合にも、鎖前に購入した方は購入証明ができます。

全面的に鎖になったら、無料部分をクローズさせます。

購入証明できる方のみを対象に、そのままクローズドで行います。

購入証明はお早めにどうぞ。

クローズするのはどんな場合?

公式に日本語で翻訳出版が決まった場合(垂水版とは限りません。もちろん)は、その段階で打ち切ります。

垂水にやる気がなくなったら途中でクローズさせます。義務がないから。今のところまだ長庚と顧昀ほど、このCPと物語を愛せるかわからないですし。(だって、タコ型潜水艦に乗った教皇がいない…)

時間が取れなくなる可能性がないわけではないので、そのときはできる限り暇を見つけて続けますが、そもそも義務がないから、全ては気分次第です。

お行儀の悪い人がいる場合も打ち切ります。「殺破狼」ではPWをお渡しした方の中にはお行儀の悪い方はおられなかったのでそこまで心配していませんが。

守ってね

コピペ・プリントアウト・スクリーンショットは、ご自分一人だけならちっとも構いません。

ただし、有料部分のパスワードを他の人に回すことは禁止。

さらに、コピペ・プリントアウト・スクリーンショットなどで(有料部分・無料部分含めて)私訳を回すのは禁止

理由は、日本の著作権法上、原作の著作権はPriest先生にあり、二次著作権として「垂水わらびが日本語に翻訳したもの」が垂水わらびにあるからです。(この二次著作権は翻訳して出版する権利という意味ではありません。)

よくわからない方の方が多いと思うので、もうちょっと噛み砕きます。

  1. あたり前だが、もとのストーリー(ストーリー展開、キャラクターなどを含めた全て)の権利はPriest先生にある
  2. わらび版の日本語表現にはわらびのオリジナリティーがあるから、わらびの日本語表現はわらびに権利がある
  3. 二重になってる上にわらびはオリジナルのPriest先生に許可を得てやっているわけではないのだぞ
  4. 許可を得ているわけじゃないので、わらびが自分で書いた一次作品よりもさらに慎重になる

で満点回答です。

妙な方を見かけた場合には、ご一報ください。

垂水わらび (@tarumiwarabi) | Twitter

 

お見せする義務は私の側には一切ありません。危うい感じを覚えた場合にはお断りいたします。義務のないことなので、申し訳ないとも思いません。

 

 

山河令の、葉白衣パイセン✂︎説についての独自研究

地雷だったら一緒に吹き飛びやがれ!な、わらびちゃんの独自研究です。

パイセン(葉白衣)✂︎説の根拠は、六合心法=葵花宝典(辟邪剣譜)2.0説である。

パイセン(葉白衣)✂︎説からは、温客行&周子舒✂︎説が演繹できる。

すなわち、パイセン(葉白衣)✂︎説は、温客行=東方不敗説、周子絮=令狐冲説でもある。

意味不明か。そうだよね。

いずれも、金庸の「秘曲 笑傲江湖」に出てきます。

葵花宝典(辟邪剣譜)は剣譜の名前です。

東方不敗も、令狐冲も「秘曲 笑傲江湖」の登場人物です。令狐冲が主人公、みんな大好き東方不敗は強烈な割に実は原作での文字数はあんまり多くなかったような…。

実は原作を読んだのは大昔で、図書館で読んだので、原作本の日本語訳が手元にあるわけではないです。

最近見た中で、相当原作を改元しているけれど、東方不敗ちゃんが良かったのがこれ。

笑傲江湖は、何度もなんども映像化されています。林青霞以来、東方不敗を女性が演じることがありますが、このドラマでは男性です。

以下、上のドラマ版の笑傲江湖のネタバレ(原作とは違う)をしているので要注意。

✂︎✂︎✂︎✂︎✂︎✂︎

葵花宝典(辟邪剣譜)を学ぶために、東方不敗・岳不群・林平之は去勢します。東方不敗の去勢は、ドラマ独自設定で少年時代に、自分の意に反して、行われたという設定です。

そう。葉白衣パイセン✂︎説とは、六合心法の習得過程で、去勢が行われたのでは?という、トンデモ独自研究です。

それに従うと、「山河令」のラストの、温客行と周子舒は六合心法を習得するのだが、二人とも✂︎だったという結論に至るわけだ。

温客行=東方不敗

温客行は、上のドラマ版の東方不敗的同様に、自らの意思で鬼谷に入っていったわけではない。おそらく前の鬼主は、ドラマ版の任我行みたいなやつですよね。前の鬼主を殺すシーンは、おもちゃにされた、もしくはこれからおもちゃにされるところだった、という表現に見えました。東方不敗は反抗心をなくすために✂︎されれますが、実際には逆効果だったという話です。多分、任我行は東方不敗をおもちゃにするにあたって、反抗心をなくすように✂︎だと思う。

ついている方が楽しいか、ない方が好みかは、多分おもちゃにする悪い奴の趣味の問題です。あのドラマの任我行は多分ない方が好みに違いない。

周子舒=令狐冲説

山河令の周子舒はお坊ちゃん設定ですが、親から離れて子どもの頃から四季山荘で修行をしています。そこが、笑傲江湖の主人公たる、令狐冲っぽさがあると思います。

酒飲みだし。

令狐冲は良いやつだが、孤児だし、ヒモで、いろんな人に誤解されて孤独になっていきます。

周子舒は自ら晋王を捨てていくという違いがあるのですが。

私は山河令は、ドラマ版の笑傲江湖の、東方不敗x令狐冲っぽいなあと思っていました。

そうすると、葵花宝典(辟邪剣譜)は不老不死になる技ではないので、不老不死になる六合心法=葵花宝典(辟邪剣譜)2.0になるというわけです。

あと、山河令のキャラクターは、金庸作品から借りてきた感じのところがちらりほらりといると思うんですが、どうです?

葉白衣パイセン(口が悪いが、冗談が通じない感じ)のモデルの中には、きっと老頑童(周伯通)がいるに違いないです。バランス感覚よく紐の上で眠ることができそうだし、何より白衣を着ていて顔もあの世界の中では綺麗らしい(小白脸と罵られている。これは若いツバメとか、ヒモ)。つまり、小龍女です!

なお、老頑童は同じく金庸の、「射鵰英雄伝」と「神鵰剣俠」の登場人物で、小龍女は「神鵰剣俠」のヒロインです。老頑童は特に去勢していないので、念のため。

葵花宝典(辟邪剣譜)2.0は✂︎する必要があるのか

葵花宝典(辟邪剣譜)のキモは✂︎にあるので、2.0になっても✂︎する必要がある。というのが、独自研究のコア部分です。だってそうじゃないと、ドラマの東方不敗ちゃんがあまりにも気の毒じゃないですか。

独自研究なので、異論は認めます。しかし、受け入れません。

 

「倭国伝 全訳注」で「魏志倭人伝」など、中国正史に書かれた日本関連のまとめて読む

中国の史書の中にある日本人についてのものについて。

もっとも有名なのは、魏書の「倭人伝」、卑弥呼のところです。

倭人伝系の学術書もあれば、小説()もあります。

国文学系の専門の勉強をしたわけではないのですが、垂水が多少読めるかなあというものをいくつか。

原文から現代日本語に訳したものがいくつかあります。

人文系のこういう資料は、筑摩書房ちくま学芸文庫講談社講談社学術文庫が強いです。

正史三国志4 魏書4(ちくま学芸文庫

一番有名な「魏志倭人伝」が入っているのは、正史三国志の魏書の最後の方です。異民族伝の中ですから。ギシワジンデンって本じゃなくて、曹操とか出てくる、三国志の中の、魏書の一番最後のことです。

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私が持っているのはこれです。

場所をとるし、六巻(呉書だな…)がどこかに消えていました。

中国の正史は明朝までの二十四史です。

そのうち、倭国・日本に関するものは十四。

全体の中の位置付けを見たりするには、全部読むべきなんでしょうけれども、垂水は研究者じゃないからそこまではできません。

倭国伝 全訳注」

いくつかは倭国、日本に関する部分は別の史書からの引用などだということで、主要なもの九つの、倭国関連に関して集めて、全訳に原文をつけてくださっている先生方がおられて、講談社が出版しておられます。

おまけに、電子版があるので、本当に小さくてありがたい…ただ、iPad 買おうかな…

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晋江文学城で購入した小説を、保存してペーストする方法

晋江文学城は、小説投稿プラットフォームで、安く中国の小説を購入することができます。

しかし、突然の鎖化(ロックされてしまうこと)があります。

購入したらさっさと保存するのが大正解であると学んでしまいました。しかも、私が徹夜して読んだ、殺破狼が…

そこで、「天官賜福」の晋江版は購入後に全部保存しておいたら、案の定鎖になってしまったんですよ。

環境について

まず、私の環境を述べておいた方が良いと思います

私はMacを使います。

 

 

晋江に関しては、Chromeが一番相性がいいように思います。ただ、Firefoxの方がうまく接続できることもあります。

これに、Microsoft 365のWord、Pagesどちらも普段使いします。

 

保存方法

無料部分なら、コピー&ペーストが可能ですが、有料部分は右クリック不可になってます。

なので、PDF化して保存します。

私は、ページ全体の、印刷→PDFで保存でPDF化します。

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コピー方法

PDF化しておくと、コピーすることができます。

私訳作業は、飛ばさないようにと気を使うと、一字一字消していくのが確実です。よくわからないものは、御百度参り(百度にかけること)をしたりできますから。

なので、殺破狼も一度全てPDF化していたんです。(いつでもできるでしょって思って、消しちゃったんですよね。大変残念です)

そしてここからどこかにペーストするのですが、みなさんここで問題が起きることが多いようですよね。

私にはそういう経験がありません。全部全ての字を確認しているわけではないですが、いきなりネズミの絵文字が出たり、四角があらわれたりしたことはないんですよ。

これが天官の冒頭を私のWordにペーストしたものです。

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なぜちゃんとペーストできているのかよくわからないと思っていたのですが、考えたのだけどおそらく文字コードです。

ペースト先に簡体字フォントが入ってますでしょうか。

繁体字でやっている人は、繁体字フォントがはいっていますでしょうか。

機械の問題ではなくて、ペースト先(例えばWord)に簡体字繁体字のフォントが入ってるでしょうか。

Pagesを持っている方は少ないと思いますが、Wordでも私は特に問題なく表示されます。

フォントを入れてみてください。それがいちばんの問題ではなかろうかと思います。

「殺破狼」というタイトルの意味について

Priest先生の中華BL小説の「殺破狼」にどハマりしているのだが、この結構物騒なタイトルには意味があります。

紫微斗数という占いがありまして、「殺破狼」というのは、「七星・軍星・貪星」という三つの強烈な星の元に生まれたという意味です。

みな、この凶星をどこかの宮に持っているものなので、この三つが重要な「命宮」に入ると、苛烈な人生になりますよ。ということで、アクション映画、ノワール黒社会ものになるわけです。

最近「殺破狼」と検索すると、P大のこの小説が出るようになったけれど、もともとドニー・イェンの香港映画がよく出ていたと思うんですよ。

殺破狼2がドラゴンxマッハ!

殺破狼3がSPL 狼たちの処刑。

 

多分三作がそんなに関係していないと思います。香港映画って同じコンセプトで同じ制作組がキャストを少し入れ替えて作ることが結構あるんですよ。メインキャストそのままもよくあるね。

殺破狼英語版はKill Zoneというタイトルですと言われて、内容と相当ずれてるぞと思ったら、やっぱりドニー・イェンの映画でしたwww。

さて、お星さまの話。

七殺星

「殺」担当です。権力の星。独立独歩。将軍。

破軍星

「破」担当。投機の星。「顧帥の天命は破軍と言われる」という文がありました。

実は紫微斗数ではない占いでは、わらびちゃんは破軍星で出ることがあります。

貪狼星

「狼」担当。欲望の星。

これはもちろん長庚。

 

無料占いで紫微斗数ってあるので、ググると出てきます。楽しみ半分にどうぞ。

わらびちゃんは紫微斗数では「天機星」が命宮に入ります。

みなさんこの三つの凶星をどこかに持ってらっしゃって、わらびちゃんの場合は、七殺星が子女宮、貪狼星が奴僕宮、破軍星が父母宮に入っています。

 

ところで皆さん、琅琊榜はご覧になりました?

 アマプラでも見られるので是非!