垂水わらびの走火入魔

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赤と白とロイヤルブルー

以前お勧めされていた本を読みました。確かに面白い。

主人公は女性大統領の息子のアレックスで、ヒスパニック系の血が流れます。

お相手は、イギリスの王子のヘンリー(おそらく即位しそうにない末っ子)で、不仲説を払拭するために互いに行き来しないとならなくなり…

から始まるBLです。

くっつくところや、イチャイチャするところというよりも、愛を公表するための奮闘の方が焦点が当たってるかなと思います。

再選を目指す母親の大統領選という、負けられない戦いが舞台になって、相手候補がどうもドナルド・トランプっぽいし。メールのリークの話もヒラリー・クリントンの大統領選のときにもあったなあと思い出したり。

信頼していた大人に裏切られたり、親友や家族に助けてもらったり。

男性から男性への性加害問題があったり。

トンデモ設定でありつつも、そういうところに意外にリアリティがあったのが面白かったです。ただ、「ヘンリー」はやりすぎかなと思いました。実際にそのポジションにいる人がヘンリーなので。

映画化されると聞いていたけれど、Amazon  Primeの制作っぽく、もうすぐかな?

そんなに長くないのでさらっと読めます。

 

中国外のプラットフォームでの二次活動で起きた事件の余波、古いことでも日本が絡むとなにされるかわからないことの例

ひょっとしてなんだけど、「中国ではいつ何が起きるかわからないから、ものすごく慎重にファン活動しないとならない」ことが通じてない人がいるんじゃないかなあと思って。

中華BL沼にいたら常識だと思い込んでいたのですが、日本人の常識から見ると「わけがわからない」としか言いようがない二例をまとめます。

リアルタイムでおっかけてたから、ドン引きしましたよ。二つ目は「山の民」にはおなじみの件です。

中国外のプラットフォームでの二次活動で起きた事件の余波で、なぜか俳優が封殺された例

一番初めは中国の外のプラットフォームにて、ファンが二次活動をして起きたことを、俳優さんが責任を取らされた件です。

シャオ・ジャン(肖戦)の、227事件ですよ。

「魔道祖師」がお好きならこの方を知らないということはほぼないと思うのですが、俳優さんの名前に覚えがないかもしれないですね。「陳情令」の魏無羨役の人ですよ!わかったかな?

事件を簡単にまとめますと、舞台はAO3。Archive of Our Ownという、英語圏の投稿サイトです。サーバー所在地はアメリカ合衆国で、中国ではありません。

アメリカの言論、二次文化では特に問題なさそうなものから、ご本尊が炎上していきます。

まじわけがわからんです。

AO3に肖戦と王一博のいわゆるnmmn(さすがにこれの注釈はいらないよね?)小説が投稿されました。これが論争を呼び始め、肖戦のファンが問題視して通報して行った結果、2020年2月27日に中国国内のプラットフォームでこのnmmn二次小説に関する投稿が削除され始め、最後には中国国内からAO3への接続ができなくなりました。中国の金盾がAO3への接続を排除するようになったからです。

これが227事件です。なぜ肖戦までいくのかというと、中国では、俳優はファンの模範になるべきだという考え方があり、俳優がファンの行動の責任を取らされるからです。

肖戦はファンの行動を制止するべきだったとして、広告から降ろされ、半年間くらい封殺状態が続きました。

詳しくはニコニコ大百科にあります。

227事件とは (アルアルチーシーチェンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

これ以降、いわゆる「CP売り」は少なくとも公式は控えるようになったような気がします。すごかった時期もあったのに。

肖戦は2月末から封殺され、同年7月半ばに復帰始めた模様です。

「陳情令」のシャオ・ジャン、完全復帰へファンも貢献、ブレーク前の心温まる行動も

同人小説のプラットフォーム「AO3」の投稿小説の内容をめぐり、シャオ・ジャンの熱狂的ファンが抗議したことで中国政府のネット検閲システムも動かす「227事件」が発生した。「ファンの不始末はスターの責任」の形で、ファンの異常行動に足を引っ張られ、活動を制限されることとなった。

日本人からするとわけがわからないでしょ?

古い写真でも日本が絡むとなにされるかわからない例

これが「山の民」におなじみの件。

まず、2018年に東京に桜を見に行った人がいて、自撮りを上げました。

この人は2019年に東京でお友達の結婚式に参加しました。その結婚式の参加者の中の一人が、この人とのツーショット写真をブログに上げました。

で、2021年8月13日に炎上。通称813事件で、この人はチャン・ジャーハン(張哲瀚)。

ご存知ない。「陳情令」から「山河令」に行った人は少なくないと思いますが、俳優さんの名前まではわからないかな?周子舒(周絮)役の人ですよ。

2018年の自撮りの場所が靖国神社で、2019年にツーショットをあげたのがデヴィ夫人

こちらは広告は全部下され、2023年になっても封殺状態です。

「山河令」チャン・ジャーハンの親日騒動、1日で20社以上がCM契約を打ち切り

靖国で写真撮影の中国人俳優、中国政府系メディアから次々批判浴びる

靖国神社で3年前に記念撮影…中国の人気俳優バッシング、広告20社打ち切り : 読売新聞

 

本人が直接何かしたわけではない肖戦の封殺は表に出てこなくなっただけだったと記憶していますが、本人の行動を責められた張哲瀚は出演作から名前を外され、いないものとして扱われるほどです。いまだに。

この事件が2021年9月のブロマンス作品の規制の引き金の一つでしょう。

中国で規制強化、「ブロマンス作品」の今後はどうなる?

中国演出行業協会が最新の「警告リスト」を公表、クリスやチャン・ジャーハンに復帰の道なしか

2018年時点で張哲瀚は、主演した「芸汐伝」が公開されるなど、無名とまでは言えなかったのに、2018年・2019年は何もなく、「山河令」でブレイクした2021年にいきなり、です。

わけがわからないでしょ?

斜め上のことが起きる中国

これが中国です。良くも悪くも、斜め上のことが起こる場所です。

特に日本が絡むとびっくりするようなことが起きることがあります。

魔道祖師の交流イベントで、私が足が萎えて崩れ落ちるかと思ったのは、「魔道祖師」の二次イベントに企業を入れて広告させ、中には事前購入を呼びかけたところもあり、これらによって企業に利益を上げさせたことです。

その企業さんがたから主催さん側にお金が流れたかどうかは私は知りませんよ。でもお金が流れてないからいいわけじゃないでしょ。

これが通るなら、家族や仲良しが勤務してる会社のサービスを、550円でドンズバターゲット層へ効果的な広告が打てちゃいます。

「李下に冠を正さず」って言葉をご存知で、227事件813事件を知ってたら怖くなりませんか?

(企業さんがたは先生ルールはご存知ではないだろうから、気の毒でならない)

利益を上げるな、が先生ルールなので、これは先生ルールを破ったのだと私は理解しました。だから、墨香銅臭先生の権利を害しているのでは?と考えました。

そこから先生や他の先生方が日本では権利が害されるとして二次イベントを禁じられるかも、というのは多少は論理的に見えるじゃないですか。

そこから、墨香銅臭先生が「精日」として炎上するんじゃないか、ファン行動の責任を問われておしまいにならないかとびびっちゃう人は、論理がぶっ飛んでいるように見えると思います。

しかし、227事件、813事件を見ると必ずしも突飛なことを言っているのではないことがわかっていただけるでしょうか。

先生もまた、言論人としてヒットを飛ばす、影響力のある方ですから。

「精日」というのは、日本語なら「精神的日本人」。中国語では「精神日本人」。

「精日」にされるとアウト。

本国のファンダムと同じルールを守ろう

本国のファンダムと同じルールを守っていれば多分変なことにはなりません。

墨香銅臭先生は「利益を上げるな」なので、まだ良くて。

Priest先生のファンダムのルールは、「実費もだめ」ですから。訳してくださってる方がおられるので。

【ファンルール】 - 「鎮魂 Guardian」原作和訳しながら読んでみる

プレアデスさんでの「鎮魂」の翻訳出版が全編完了したら、何か企画できるといいなーなんて思ったんですけど、基本オンライン上で、物理はネップリだけだなというのが、垂水のお気持ち。

魔道祖師の交流会についての私見

足が萎えて倒れるかと思ったほど驚いた件。

ぼかして書くと、何が何だか分からなくなるので、具体的に書いておきます。魔道祖師の交流会7に企業ブースがあることです。

主催さん、参加企業さんを非難するのが目的ではありません。炎上も目的ではありません。

もう少し建設的に、なぜ問題なのか、そしてどうすればいいんでしょうね?という点を(多少)論理的に整理しようというのが本稿の趣旨です。

思っていた以上に皆さん読んでくださったようで、ありがとうございます。ちょっと言葉足らずだったかなと言うところなどを、5/1に加筆・修正しました。

香港台湾まで含めた中華コンテンツの中で楽しませてもらって二十年。いや、「三国志」からは三十年、「そんごくう」からはそもそも四十年近いことに気づいてゾッとしました。

人生の大半が「中華」な、サイレントな古参として「日本には著作者の権利を大切に考え、著作者のルールを守ろうとしている人はいるんですよ!」と申し上げるべき時だと考え、黙らないことにいたしました。

声を上げるべきときだと思いますが、押し付けるつもりはありません。だから、私見であり、お気持ち表明です。

なお以下は法学部のレポートでこれを出したら不可をくらいそうだけど、走り書きということでご容赦を。

魔道祖師 交流会 企業ブース

 

これまで私はオンイベにも参加したことはなかったけれど、どういうものか興味が湧いていて、今回はパンピーとして参加するつもりでした。Priest先生作品のオンリーイベントは、逃しちゃいましたから。

もしも私にもできそうなら次回以降なんらかのサークル参加も検討しようと思って。だから、今後の開催が危ぶまれかねないことをされるととっても悲しい。

さらに、こういうことをされると、今後他の作品(墨香銅臭先生以外の作品)にも波及しかねないと考えるから、つらい。

まず、なんで今後の開催が危ぶまれて、他の作品にも波及しかねないと考えるかを説明します。

次にどうすれば良いのかについての私見を書きます。

そもそも日本法でも「魔道祖師」二次は販売そのものが違法

まず、「魔道祖師」は商標登録済みです。それも、日本で。

商願2019-098817(登録6264234) | 商標(商標出願・登録商標) 詳細

内容から具体的に書きぬきます。

・ダウンロード可能な画像(動画・静止画を含む)・音楽・音声

・身飾品

・電子出版物の提供

とあるので、例えば、「魔道祖師」のイラストや漫画は、「魔道祖師」のアニメーションを模倣したものでなく、原作を読み込んでインスパイアされた原作とは違うお話し(二次)であっても販売不可です。

電子出版物も不可。テキストもだめです。

そもそも、アニメーションを模倣したものは、そもそも今度は「著作権法違反」なので。このイベントの扉絵からし著作権を害してます。

「魔道祖師」からイメージした手作りアクセサリーの販売も「魔道祖師」の名前で販売することは不可。

「二次作品」で何を販売するんですか?

そもそも違法ですが…。(ここ、法学部卒じゃないとわかりにくいかもしれないのでご注意。「違法」には民事上の違法、刑事上の違法があります。また、違法だが大幅な権利の侵害状況があるわけではない、などグラデーションがあるんです。だから、以下、違法だの、権利を侵害しているって書くけど、必ずしも「つかまるよ!」とか「莫大な損賠賠償請求されるよ!」という意味ではないです)

というよりも、「交流会」に「二次作品の販売(配布?)」が必要ですか?と私は思う。

二次は著作権違反だけど、権利者の意向として例外的に認められている

他の人と楽しめないという問題があるけれど、私は基本一次の人です。

二次ではTwitterでお話しして遊ぶくらいしかやってないので、そもそも日本の二次文化に触れてきている人ではありません。だからそんなに詳しくないのだけど。

日本は「二次」に寛容ですが、これは「著作権違反だけどファンが仲間内で楽しむなら例外として目をつぶります」程度です。

これについて、弁護士さんによって詳しく書かれたものを貼り付けておきます。

二次的著作物とは?弁護士がわかりやすく解説します - 広島で企業法務に強い顧問弁護士なら山下江法律事務所

一次作品を広げていくために、二次文化が大いに貢献してきたことでしょう。だから、公式は目をつぶって、見て見ぬ振りをしてくれるわけです。

「違法、だけどお目こぼししてくれる」これが「公式に凸するな」と言われる理由です。

公式としては著作権を害する行為なので「やっていいですか?」と聞かれたら「いけません」と言うしかありませんから。

「魔道祖師」に関しては商標権が設定されているので、これを害する行為でもあります。私は知財法周辺には、法学部卒業生に求められる程度にしか明るくありませんが、多分、こっちの方が厳しいことでしょう。

「魔道祖師」原作者の墨香銅臭先生のルール

上のリンクにもある通り、違法だけど著者の意向によってある程度二次で楽しむことを許します、ということがあります。

あくまでも、著者があって初めて二次を楽しむことができるんですよ。

墨香銅臭先生は、範囲の中での二次行為を認めてくださっています。

だから、中国の公式に凸しても全部金太郎飴のような「アウトです」という回答にはなるまいと思われます。

だからといって、日本で商標登録しているテンセントに聞いたら「やめてほしい」と言われる可能性はありますが。

テンセントとの法廷闘争になったときには、日本では二次文化と著作権に関してはこのように解されていること、中国の原作者がこのようなルールを設けていることの二点で争うのかな?

ただ、「魔道祖師」に関しては、「商標権」があるんです。だから「販売」「配布」していいのか…という話が出てしまう。

先生のルールに関して結構詳しく書いてくださっている方がいるので、それを使いましょうか

天官賜福 - 個人的に中国の方にお聞きして調べた、墨香銅臭先生の作品のルールについてのまとめです。 明示さ...

「利益を出すな」

「利益一切出してはいけません」つまり営利性を排除してしまうと、手弁当になってしまいます。

どこかからかお金を引っ張ってこなければならないから、営利性のない団体(NPOなど)は公的団体(国家・地方自治体)からの補助金、寄付金でまかなわないと、持続可能性がなくなります。

二次のオンラインイベントで補助金、ねえ…。どこが出すんだ。

実際に台湾でしたか、魔道祖師のP4Pをやっていた方々がいなくなってしまったという話。これは、「利益を出すな」を真剣に捉えて行なった結果、疲弊してしまったのだという話でしたっけ。又聞きの又聞きくらいなのでよく存じている話ではありません。

利益を上げるなという点は、「大赤字をかぶってでもやりたいというなら例外的に認めますよ」と捉えるのが正しいと私は考えます。

持続可能性がなくて当然です。

だって、そもそも「魔道祖師」には著作権のみならず、商標登録されてるので二次創作を販売することが違法なので。

企業をイベントに入れることについて

今回大きな問題だと私が考えているのは、企業をイベントに入れたことです。

具体的には

・同人アクセサリーを作ってくれるお店

・同人出版をしてくれるところ(印刷会社?製本会社?)

・ネコのお菓子屋さん

の三種類です。

彼らは、「魔道祖師」のアクセサリーを作って売っているわけではありません。「魔道祖師」の同人本を作って売っているわけではありません。「魔道祖師」のお菓子を作って売っているわけではありません。

なので、商標権は侵害してないと考えます。

(イヌはそれなりに重要なキーですし、具体的なキャラもいますから、イヌのお菓子やさんだったら「魔道祖師」で集客して、あのイヌを連想させるクッキーを売るのは相当微妙かな)

問題は「魔道祖師」で集客したイベントで、自分のサービスを広告し、販売していることです。出店だけで広告してますでしょ。事前販売をしていたお店もあります。

私、いずれの会社さんもこれまで知りまんでしたよ。

ここが墨香銅臭先生のルールに反するのではないかという問題があります。

私はいずれもアウトだと考えます。

まずはアクセサリーと出版です。

直接「魔道祖師」のグッズなどを作っていなくても、他の出店者は二次創作をする人たちで、訪れる人たちも二次創作に親和的な人たちです。その人たちはアクセサリーを作る、二次出版物を作るサービスを活用する可能性が多いにあるからです。中に入らなくても、トップのスクショの通り、どこの企業さんが参加しているかわかるんだもの。ショッピングカートはオープンにしていないとしても、広告しています。親和的な人に向けての広告なので、それによる利益を上げることが期待できます。

初めて出版しようかと思う人が「この出版社を使おうかな」と思うかも知れないし。

なので、アクセサリーと出版は「魔道祖師」で集客して利益を上げるなという先生のルールに反すると考えます。

次にネコのお菓子ですが、「魔道祖師」の重要な動物は「イヌ」「ウサギ」で、一般的な動物であるにも関わらず「ネコ」は出てこなかったと記憶しています。このお店は「ネコ」オンリーですし、構わない?の?か?

しかし「魔道祖師」で集客してお菓子を売ってるんだしなあ…この点、「魔道祖師」で集めた人に「ネコのお菓子」を周知するだけで、利益を上げられるかよくわからなくて、私は悩みました。ただこのお店は事前注文を受け付けていて「食べながら交流会に参加しましょう」なんておっしゃってたんです。あらら。

さらにもう一つの有名な中華BLコンテンツが存在します。「二哈和他的白猫師尊」です。ネコを見た途端に「2ha」って連想しましたから。この沼にいれば連想ゲームの範囲内だと思います。

私は「陳情令」から原作の「魔道祖師」を知りました。違うレイヤーで推し老師から「殺破狼」を知り「山河令」が決め打ちで「殺破狼」を読み始め、「二哈和他的白猫師尊」へも至ったというルートです。

2haは「魔道祖師」とほぼ、双璧とも言えるような作品ではないでしょうか。「魔道祖師」から「中華BL」を知り、割にすぐに「二哈和他的白猫師尊」へ至った方も少なくないでしょう。

日本語で出版されてないけどね。

少なくとも、今回初めてこのお店を知りましたし、その意味でも広告行為は認められるし、お菓子屋さんがいれば買う人はゼロではないだろうし、期間中にカートがオープンになってなくても、入場しなくてもどこかわかる状態で、事前注文も受け付けていたんです。

まどそし→2haルートでネコまで来れちゃうしブラック寄りのグレーかなあと考えます。

ですので、「魔道祖師」で集客したものに、今回の企業を入れることは、墨香銅臭先生のルールに反すると私は考えます。

どう思われますか?

そのサービスを使わないと、そのイベントはできませんか?

見ていて笑っちゃったのは、会場を提供しているピクスクはどうなんだ!集客に使ってるTwitterはどうなんだ!という人がいたこと。

これを屁理屈と言います。

「『魔道祖師』で集客している場所に出店しているか、出店していないか」で判断を変えることに合理性があります。出店していない企業のサービスにまで、このルールを及ぼすことに合理性がないということです。

もう一つライン(判断基準)を引いてみましょうか。

それは、「合理的に考えて、その企業のサービスを使わないと、そのイベントができませんか?」というものです。(「合理的な基準」)

これだけの規模のものを、日本語環境で安定して提供してるところって、ピクスク以外にあるんでしょうかね?

これは、このイベントを遂行するために欠かせないと合理的に考えることができるサービスと言えます。またピクスクは「魔道祖師」で集客していません。

Twitterはもはやインフラになってます。このイベントをやります!というときにSNSはイベントの広告・連絡・告知に必要不可欠であると合理的に考えられます。そもそも、Twitterも「魔道祖師」で集客してません。

他に、発送までしてくれるBoothも「魔道祖師」で集客してない。そして、「交流」に欠かせないサービスかなあ。自動販売機になってくれて、発送代行までしてくれるサービスは他にいくつあるでしょうか。合理的に考えて必要ではないかなというお気持ちです。

次の問題として、アクスタを作ってくれるサービスがないと、アクスタ作れない!製本までしてくれるサービスがないと、出せない!だから、今回の企業も必要不可欠だ!と言えるか、です。

アクスタを作ってくれる会社は実際に一つではないし、出版系も実際に複数の企業さんが出店してますし。この会社でなければ!というのは個人の好みでしかないのでは?というのが私のお気持ちです。

現実的な問題としてサービス提供者は複数はあっても、このクオリティを出してくれる会社はこれらしかないんだ、という問題はあるかもしれません。そこまで言えるならば、「魔道祖師」で集客して利益を上げていても、今回のイベントには必要不可欠なので問題ないとまで言える可能性はあるかな?というお気持ちです。ただ、その主張をするなら、このクオリティを出してくれる会社はないことを証明してね。

ネコのお菓子は、「魔道祖師」で集客して広告している上に、イベント遂行に必要不可欠とは言えないことに異論はないと思う。なので、ネコのお菓子はこっちの基準では明確にアウトと判断できます。

何れにせよ、どうやら主催さんが企業さんを呼んだようなので、先生のルールを説明してないなら、主催さんが企業さんに先生のルールを破らせてるように見えちゃうんですよ。企業さんがたが気の毒になります。

なぜ黙らないことにしたのか。そして私は何を恐れているのか

私はこれまで「路傍のわらび」だったし、二次にはそこまで興味がありません。私の「天の岩戸」の奥の洞窟で本を読んでいた人です。でも、面白そうだから行ってみようかな?なんて天の岩戸を開けてみたら…ですよ。がっくりきちゃった。

黙らないことにしたのは、「日本には原著作者の意向を無視する人だけではありません」と主張するためです。

私が一番嫌なのは、「原著作者の定めたルールを守らない人たちのところには、新規翻訳許可を出しません」なんてことになることです。

「日本では二次禁止」なら天の岩戸の向こうのお祭りが…になってるだけだけど、まだいい。

これからどんどん翻訳されるに違いないと思っている中華BL小説の、新規翻訳許可が出ないことになったら、「天の岩戸」の本棚の本が増えない。

中国という、予想がつかないことが起きる場所のものを楽しんでいること

相手は中国です。

日本ではヒットを飛ばすとアンチの声は黙殺されていくところがあるんじゃなかろうかと思うのだけど、中国はヒットを飛ばすとアンチが闘争心の火を燃やすんじゃないの?って通じますでしょうか。

「陳情令」から「魔道祖師」に入った方は、「山河令」で何が起きたかご存知でしょう。

もう、意味不明すぎる。

ドラマ「山河令」、キャストからチャン・ジャーハンの名前が消される

炎上して主演の一人が封殺されたままです。

さらに耽美改変ドラマはほぼお蔵入り状態です。

ゴールポストが動いてしまいました。

そういえば、そもそ肖戦が何をされたのか。それよりは程度が低かったけど王一博も結構大変なことになってたの、ご存知でしょう?「陳情令」の主演の二人ですよ?

肖戦が巻き込まれたことなどについてこっちに書きました。

中国外のプラットフォームでの二次活動で起きた事件の余波、古いことでも日本が絡むとなにされるかわからないことの例 - 垂水わらびの走火入魔

相手は、予想がつかないことが起きる場所です。ゴールポストがしょっちゅう動きます。

ここが通じない方がおれられるのかな。

グレーゾーンを歩いていたら、そこは闇よりブラックですよ、ってことがある場所。しかも、何年も後になってあなたアウトって言われることだってあった。

出店予定だった方が、続々とキャンセルした理由はここにあると私は思います。

真っ白なところを歩いていてもそこがグレーになる可能性があるところで我々は楽しんでいます。だから、グレーかな?と思ったら逃げるが勝ちになってしまった。

これは自分の身を守るためでもあるし、下に書くように、墨香銅臭先生を守りたいからです。

アンチによる著者への攻撃材料になったら嫌だ

そうおっしゃっていた方がおられたのだけど、それは同感です。

タイミングが悪すぎます。

綿矢りさプレゼンツの中華BL特集を「すばる」でやって、これが予約だけで完売状態。墨香銅臭先生の「さはん」はまだ翻訳されることは判明していますが、翻訳者が発表されていません。これはひょっとして、綿矢りさ訳もしくは綿矢りさ監修だったりしますか!?と期待していたんです。

これが、今回の件とほぼ同時期ですよ。

アンチの闘争心に火をつける結果になったら嫌だなって。

「墨香銅臭は精日である」とか。「精日ゆえ墨香銅臭は日本では二次で利益を出すことを許している」とか。日本語が読めない人たちが変な解釈をして、なぜか中国で先生が大炎上!なんてことになったら、申し訳なさすぎるじゃないですか。

上にも書いた通り、商標登録されたものに関しては、商標権を害してますし。

著作権法上も違法コンテンツだらけですし。

中国は何が起きるかほんとわかんないですし。

せっかく墨香銅臭先生には「この範囲で例外的に認めますよ」と言っていただいているのに。その範囲を逸脱していると私は考えるので、「そういうことをするなら日本では全面禁止」と言われかねないなと考えました。

他の原作者がたや、権利を預かっている晋江文学城から「日本では二次イベント禁止」「日本では二次禁止」と言われることを危惧しています。

さらに「日本人は著者の意向を無視するから、新規翻訳はさせたくない」なんてなったらどうしましょう。

日本には、原著作者の意向を尊重する人は多くいるんです!黙っていたら、それは通じない。だから、私は黙ることをやめました。「ブログ」という場を使うことにリスクがあるのは承知の上で。

お願いだから新規翻訳の許可は出し続けて。読ませて。

直接言わなかった理由

だって、「交流会あるんだー。面白そうだから行ってみよー」くらいしか思ってなかったし。

「殺破狼」に手を出したときにいろいろ見たので、先生ルールは存じてましたが、まさか企業参加があるとは思わず、蓮華さんのノートが私のところに流れてきたのが、4/28の夕方ですよ。ドン引きするでしょ。

もう見守るしかないじゃないですか。もともと交流のある方ではないし。話を聞いてくれそうにないんだし。

4/29・4/30に開催されて、4/30が企業参加。で、4/29は他のことで私はそれどころではなく。4/30何も変化なし、でこれはお気持ちを言っておかないといけないな、というのがこの記事です。

後からご本人に言って吊し上げのようにしたかったわけではなく、「日本にも先生ルールを守ろうとする人はいるんです!」というお気持ちを表明しただけです。

で、そもそも私は外野かなあ。「一般参加するつもりだった人」が外野なの!?

完全にクローズド、つまり出店する人だけが参加できるようになっていれば、そうですねと思う。一般参加を認めておられた以上、一般参加するつもりだった人には当事者性が認められてしかるべきだと思うんですが。もちろん、出店して参加する人に劣後するかとは思います。結局、私なんて入場のクリックも押せなかったし。

だから、これは私の感想なんですってば。お気持ちの表明なんですって。

「話し合って日本ならではのルールを」なら、権利を持ってる人と話し合ってくださいな。

見ていて、この記事を読んでくださった方なのかな。「話し合って日本ならではのルールを作れればいいですね」みたいなことをおっしゃっている方がおられたのですが、「頑張って!」というのが私の感想です。

誰と誰が話し合うことを期待しておられるんでしょうか。

まさか、主催者さんと私じゃないですよね。私には何の権限もないんですから。私は「それはアウトだと私は考えます」と言ってるだけです。

私は「日本には著作者の権利を大切に考え、著作者が定めたルールを守ろうとしている人はいるんですよ!」と主張したいからこの記事を書いてるんです。だからこその「お気持ち表明」なんですってば。

「話し合って日本ならではのルールを作れればいいですね」とおっしゃる方は、ぜひ権利を持っているところと話し合ってみてください。

「企業参加の可否」を話し合う先は、日本で商標権を持っているテンセントや、中国で墨香銅臭先生の権利を預かっているという晋江文学城かなと思います。

加油!がんば!

「他のオンイベでは企業が参加しています」

これが主催者さんの主張だったようです。

「利益を上げるな」と著作者がはっきりとおっしゃっている作品についての、二次イベントですか?それは運が良かっただけでは…?

例に上がっていたのは「二次です」というだけで、オンリーじゃないんですよ。だったら、広告を入れて、主催側が人件費として計上しても問題ないのかも。

オンリーでも「ちょっとだったら利益を上げてもいいよ」とおっしゃっている方のイベントだったら問題ないかもしれない。ただ、利益を上げないでほしいと言う方の作品のオンイベに対して、それを「他のオンイベ」の中に含んではいけません。

私はピクスクでイベントを行うために、主催者はお金を払うんだと思い込んでいました。

料金について | pictSQUARE - オンライン即売会サービス

そうじゃなくて、サークル参加者がお金を払う仕組みで、やろうと思えば主催者はお金を受け取ることができる仕組みのようですね。

主催者は出店企業からピクスクを通して?お金を受け取れるということなんでしょうか。

イベントを主催するために、何時間も何時間も費やして、時には身銭を切ることになったでしょうし。私だったら一件十万円くらいいただいても、まだペイした気分にはならないと思います。

ただ、それは主催者さんの行動が「利益を上げるな」に抵触してしまわないかな?と悩むところです。

相当大変だろうから、人件費は時給いくらで実働何時間で計算して、実費として計上してもいいような気がいたしますけど、それはサークル参加者、一般参加者からいただいた方がいいような…。

「売上」から「実費(経費)」を引いて、なお利潤がある場合が会計で言うところの「利益」でしょ?だから実費相当分なら主催者の利益とは言えないのではないかと私は考えますが、異論はいろいろあることでしょう。

少なくとも、内訳はオープンにするものではないのかなあ。

一円も受け取ってないなら、一社だけでも先方の許可を取ってやり取りを出しちゃえば良いのに。

受け取ってないからといって、企業を入れて良いとは限らないんですよ。

企業は儲けるし、その企業が実は主催者と個人的な縁がある場合だってあるでしょ。

今回どうかは知りませんよ。

仮に、主催者はお金を受け取っていないから良いのだとすると、家族が勤務している会社を入れられるし、仲のいいお友達の会社も入れられます。直接的ではないけど、メリットあるでしょ。

だからとにかく、「先生の作品タイトルで集客した場所に、参加した企業が儲けることができる、広告ができる」というところが問題なんです。

チクチク言われて不快なのは理解できるんですけど、どう見えるのかをお考えになるとこんなことにはならなかった。「李下に冠を正さず」ですよ。

イベントルールがない上で「イベントルールを承知したと…」というのは、企業参加を認めることになるのか

確かにイベントルールを探したのに見つからなかったのは大問題だと思いました。暗黙の了解事項があるんでしょう。

また、法律の解釈上、「慣習法」というものがあります。

ただ、このジャンルの「イベントルール」ってみんな周知のものなんでしょうか。今回は「注意事項」はあるけど、これのこと?各論ばっかりでルールっぽくないんだけど。

ならどうして「注意事項」と「イベントルール」と言いかたを変えるのかが理解できません。そうするのが二次ジャンルのおきまりなんですか?

事実、二次は通ってこなかった私にはさっぱりわかりません。

むしろこの場合、ファンダムの中での慣習法として認められるべきは「墨香銅臭ルール」だと思いますし。

だからその「イベントルールを承知したと」の部分は、そもそもルールが不明な以上、(法学上の)無効かなと思うけど、わからない。

で、それをクリックしたら企業参加を認めることになるのかというと、それもまた乱暴な話だなというのが私の感想です。

ただし、法律解釈を離れて、「どう見えるのか」を考えると、企業参加に賛同したように見えるかなあ?というのが私のお気持ち。

どうすればよかったんでしょうね…

「李下に冠を正さず」ですよ。

対応について

上にも書いたように、今回の企業は「イベントに必要不可欠な企業」はないし、「そもそも『魔道祖師』で集客して利益を上げうる企業」なので、私はアウトだと考えています。

主催さんに疑問を投げかけた方はおられたので、なぜアウトではないと考えるのかをきちんと示していれば、実りのある議論になったのではないかなと考えます。

MDZSオンライン交流会で壺が売ってる話。|蓮華|note

Twitterで疑問を呈した人を晒し上げというのは19日にあったようなので。

蓮華さんについても、将来のことについて変更が効いた、事前の段階で言ってもらってるので、大変親切な行為だと私は思います。それをうやむやにし、イベントからの追放まですれば、された側はどんどん言葉がきつくなっていくのはしょうがない。「壺」とか「犯罪」は、言い過ぎだと思うし、そもそも「民事上の違法」と「刑事上の違法」をごちゃ混ぜにしないでくれと思うけど。ここまで言わないと読んでもらえないかもと思えば、私もタイトルに「壺」を選択するかもしれません。

また、それまで企業さんと調整をしていたということなんでしょうかイベント開始の半月前を切ったところにいきなり企業の参加が発表されたそうで、それはフェアではないかなと思います。

イベントをやろうというだけで、中国語でいうところの「社恐」気味の私には、行動力に敬服いたします。

多数のサークルが参加していて、そっちの対応の方が大切だと思えば、蓮華さんの疑問が足を引っ張るように思われたかもしれないですし。

判断ミスは誰しも行うことなんだけど、もう一人でいいから、お仲間というよりブレーンになる方、論理的に話ができる方がおられるとよかったのにと残念に思います。

内輪以外には通じにくい「なんらかの意図」があったんじゃないかと思うんです。でも、内輪のイベントではなく、外に開いちゃった以上、内輪の人間ではない人は表面的に判断するしかないんです。そうすると、企業さんを呼んで、先生のルールを破らせてるように見えてますよ、ということ。

きっとこの「沼」にも法律系士業、特に知財まわりに強い方がおられるはずなんで。そういう方が名前を出さなくていいからブレーンとして協力してくださっていれば、事前に企業の参加について相談できたでしょうし。例えば私のような、知財法を詳しく勉強していない人間がこれはルール違反では?と意見を表明したところに、論理だった反論もできたでしょうに、と思います。

もう一人で主催するのはキャパオーバーしちゃってません?

お話だけなら聞きますし。理屈をこねくり回すタイプの人間の意見を聞きたいならいくらでも。参加しようか躊躇して踏み出せなかったような人間にできることは少ないと思うのですが、できることがあるなら、私が自分のキャパを超えないと思ったらやりますし。

ただ、企業がいる二次イベントでは、私は入場すらいたしません。

一つの案は括りをもっと大きくすること?

どうすれば企業を入れられたんだろうかと考えるのですけど、「中国」まで大きくしてしまえば、中国旅行専門の旅行会社が入ってきてもいいだろうし。中華料理屋さんがいてもいいだろうし。中華菓子を売る店があってもいいと思います。ネコ、ねえ。

「墨香銅臭先生の作品」はその中の一つです!というという扱いなら、先生の二次では一つ一つの出店者が利益を上げないようにすれば問題ないと思う。

そこまですると、今度は人が来ても、全然違う人たちが来て棲み分けが難しい。エリアを分けることで対応できるでしょうかねえ。

「中華BL」だったら、似た人たちが来られますが、うーん…二次ありきでやるなら、企業の参加はやはり厳しいでしょうね。「中華BL」である以上は。

 

なお、Twitterでは議論ができるとは思いませんし、そもそもFF外のリプ切ってます。常駐もしてません。今後どうなるかわからないしDMは全部消しました。届き次第、読まずにスワイプで消してます。

Noteでもブログでもなんでもいいんである程度まとまったものを書いて、Twitterフォロー後に投げていただければ、読みます。

論理的ではないものには何もお返事しません。お話にならない。

そもそも、私が主催してるわけでも、公式に凸したわけでもないから。

じゃあ、中国のウェブトゥーンは?という件

韓国のウェブトゥーンが結構面白いのですが、中国は?

中国にも結構面白いのがあるのでご紹介。ただし、今回はどちらもBLではないです。

「Aされてます」、とか「Bします」みたいな、ありきたりなタイトルがちょっともったいないかなあって私は思います。できたら原題のタイトルも入れて欲しい。

天界追放!?訳あって男装皇帝やらされてます

天女たちに超モテモテ!な天界治安維持部隊のイケメン隊長・凌(リョウ)。ひょんなことから「実は女性であること」がばれてしまい、隊長解任&天界追放の大ピンチ…!仕事を続ける条件は、「天界の超偉い人『若君』と共に人間界に転生し、彼の修行を手伝う」こと!人間界の訳アリ男装皇帝に転生した凌と、皇帝に仕える武人に転生した若君の2人。立場が逆転して「若君」を思い通りにできることに気づいた凌の恋心は、どんどん変な方向へ…。こじらせ系男装女子の暴走が止まらない!

天界追放!?~訳あって男装皇帝やらされてます~|LINE マンガ

阿柯文化というのはチーム名なのか出版社(?)名なのかよくわかりませんが、多分中国なんでしょう。

报告!帝君你有毒!

どんどん変な方向に暴走気味。面白いです。セクハラ気味の男装の皇帝(とっても女性にモテる)。

男装の麗人が女子にモテモテというのはありますね。宝塚的なパターンです。

原題のタイトルは「報告!帝君あんたヤバイよ!」みたいな感じかなあ。

底辺魔女ですがエリート魔法学院で成り上がります!

輝かしい未来が待っている、と信じて疑わない生徒たちが集う学校「ガルシア魔法学院」。一般家庭に生まれ、魔法に触れたことのない主人公ドーン・シエルだが、入学試験を何とか乗り越え、はれて魔法学院の生徒に!家族のもとを離れ、期待と不安を胸に入学式へのぞむが、そこで待ちうけていたのは魔法資質の判定によって決まるクラス分け。ドーンは学院史上最低最悪の「Gクラス」に…!?憧れの優しい先輩、可愛い幼なじみ、ケンカ仲間のクラスメイト…色々な人たちに囲まれながら成長していくドーン。「デキるかどうかは、実力で決まんのよ!」 バカにされてもいじめられても…絶対にメゲない底辺魔女の成り上がりスクールライフ、始まります!

底辺魔女ですがエリート魔法学院で成り上がります!

これはハリー・ポッターの前半のコミカルな感じによく似てるのですが、「ドーン」は英語のDawn、シエルはフランス語のCIel。英語とフランス語のミックスで「夜明けの空」です。

ローカライズされてるのかと思ったら、「童恩・希尔」だったから、そのまんまです。

それでわかると思うけれど、ヨーロッパ系っぽいのに、行動がアジアっぽいというパターンです。

でも、ドーンがすごくいい子で、頑張る女主人公ものは結構楽しいです。

交响町でググったら出てきました。

垫底魔女

唐糖でググったら、原作小説の方も出てきました。

垫底魔女

こっちのタイトルはそのまんま「底辺魔女」。

 

よしながふみ「大奥」

最近、我ながら漫画をよく読んでるねえと思います。

今度は、よしながふみ「大奥」。

今更ながら、です。ドラマ化(何度目かの)に連動しているのでしょうか。完結しているんでしょうね。Lineまんがの猛プッシュで読むようになりました。

https://manga.line.me/product/periodic?id=S113760

ご存じでしょうけれど、男性が数少なくなったと言う設定で、女性の将軍吉宗と男性の仕える大奥から始まります。

すごい想像力だ。読み進めるごとに、圧倒されます。

本作のすごさと言うものは、性別を反転させることによって奇妙さを強調することですね。

例えばの話、万世一系なんて吉宗の前で言ってみれば、「父系だと誰の種かがわからぬが、母系なら誰が生んだかはっきりするぞ」と真面目に反論するでしょう。

そして、「祖先の威光にすがった者だけならば、能臣が出てこない」という阿部正弘なら「男ばかりが政治を担当すれば、硬直化する」とも言うでしょう。

「男のくせに表に出てこようとするなどと生意気な」と、モンスター徳川治斉なら言いそうですし、それに対して、阿部正弘なら「女ばかりが政治を担当すれば、硬直化しますでしょ?」くらい言い返しそうだ。

性別を反対にしてこそ見える、この奇妙さよ…。

機械が出てくるわけではないけれど、真っ当にSFなんだなあと思いました。

一巻目はこの世界の「大奥」とはこんな世界ですよ、と教える役割。

扉絵は水野くんだな、これは。

二巻目に入ったのですが、ここはなぜ、なぜ家光時代に鎖国をしたのか、という理由がこの風土病らしい病気です。男が少なければ攻め込みやすいから。戦国時代を生き抜いた春日局が主導したという設定です。実際に行われたことと、その理由のリンクのさせ方が見事で。

確かに家光ってかなり年を取ってからようやく子どもが何人もできるわけで、15くらいで作った子どもと入れ替わったという設定もありえそうな気がしてきます。

扉絵は「お万」。そうです。家光が見初めて春日局が還俗させたというお万の方が男性。お玉の方になるんだなというキャラも男性です。

三巻目に入ると、最愛の人、有功(お万)との子を家光が懐妊できず…という地獄。

扉絵は家光(千恵)。

四巻目は、家光の死と、家綱時代に大奥を去る有功、そして綱吉時代に。桂昌院(お玉)は都からやってきた右衛門佐に有功の面影を見るのだが…。

扉絵は家綱の「御内証の方」の倉持くんかな?

五巻目は綱吉。綱吉には唯一松姫がいたが死んでしまう。

桂昌院は、かつての殺生が綱吉が妊娠しない理由ではないかと思い込み、綱吉は生類憐みの令を出す。

扉絵は綱吉。綱吉は生類憐みの令のバカバカしさを知っていたが、松姫亡き今、綱吉に家族は桂昌院しかいない。脳みその出来が悪いわけではなく、耄碌した父親の機嫌だけを心配していたという地獄…。

6巻は綱吉の死。誰からも独占したいと思われた綱吉。その最後は、なんと。というか、柳沢吉保…。柳沢吉保も右衛門佐も去り、やってくるのは家宣たち。家宣は側室の左京との間に姫を生む。しかし左京が愛していたのは間部詮房で…。

扉絵は右衛門佐。この人も綱吉に一目惚れしてしまった。

7巻は家継時代。幼女家継の背後には父の月光院(左京)と間部詮房がいる。体の弱い家継の、次の将軍を誰にするのか。そして起きる、純情男江島と脇の甘い月光院。江島生島事件。

扉絵は生島新五郎でも間部詮房でもないですね、吉宗だ。ここで時系列は巻1に戻る。

巻8は、吉宗から家重へ。家重のコンプレックス。ただ、御台所の宮とは良い関係だったし、跡継ぎもいるのだが…。ききんがくれば打ちこわしが起きる。それもみんな女の人というのも面白い。

扉絵は長崎の「吾作」。

巻9は吉宗の密命を受けた田沼意次。家治時代です。確かにこの時代に平賀源内がいたり、杉田玄白らの「解体新書」だったり。それをこう持ってくるかあ…。とびっくりしましたねえ。

扉絵は、男装して歩く「女」。平賀源内です。源内さん…ビアンというか、中身が男なのかな。

10巻目は赤面疱瘡について研究を進める面々。

左から田沼意次、伊兵衛、青沼、黒木、源内、僖助みたいな。扉絵に出てくると、結構悲劇よね…。

田沼意次の失脚、青沼の刑死、源内の病死。そして青沼のおかげで赤面疱瘡から生還した家斉が将軍に。

扉絵は家斉夫妻。

12巻は家斉が密かに黒木に命じて赤面疱瘡の研究を再開させる。ちょうど、ジェンナーの牛痘法について知られるようになり、黒木は源内の先見性を思い知る。

扉絵は黒木親子かな。結構悲劇に見舞われがちな扉絵の人たちだけど、黒木の最期はそうでもなかった。とはいえ、疱瘡予防は結構大変だったようで。

13巻は、その次、家慶時代。

扉絵は蔭間の瀧山と阿部正弘。そういえば、柳沢吉保間部詮房田沼意次と、失脚していく人たちの苦労のようなものを描いてきて、ここにきて日米和親条約阿部正弘

14巻は家定時代。家定の正室は二人連続して毒殺され、三人目に阿部正弘が薩摩に依頼してやってきた「丈夫なご正室」が分家筋の島津胤篤。朗らかな胤篤に家定はほだされていくというところで、物語のスピードが再度ゆっくりになってきた。

ということで、扉絵は反発する家定、朗らかな胤篤。

15巻は、阿部正弘の早すぎる死。慶喜を次の将軍にと望む薩摩の意向を受けた胤篤だが、家定に子を産んでほしいと思うようになる。家定は後継者に紀州の福子を選ぶが、家定も妊娠した。

井伊直弼安政の大獄と、桜田門外の変。この世界ならこうなるなあという感じで、ナチュラルに入ってくる。これまで、将軍の死が描かれて来たけれど、家定の場合は胤篤側から描くだけで、はっきりとは描かれない。そして福子が家茂として将軍になる。

扉絵は家定と胤篤夫妻。

16巻は、能のある臣下がいない世界。かつて男家光には春日局以下の家臣団がいて、女将軍たちにも有能もしくは忠誠を誓う臣下が表の世界にいた。女家光は父家光の家臣団をうまく使い、大奥にはお万がいた。家綱は母の家臣団がいてしばらくはお万が後見をしていた。綱吉には柳沢吉保、そして父の桂昌院。家宣・家継には表に間部詮房。大奥には天英院と月光院。この二人は対立しても将軍を裏切ったわけではない。吉宗には表に加納久通。大奥はうまくあやつった。家重には表に田沼意次。大奥は吉宗が抑えた。家治には引き続き表には田沼意次。大奥は御台所が研究に理解を示していた。二人の男将軍の後、家定には阿部正弘。大奥には瀧山と御台所の胤篤がいる。

しかし家茂は有能だが、表には味方がいない。政治は再び男のものになったが、落飾を許されなかった胤篤は薩摩に帰ろうとせず天璋院として大奥にいて、そのため表には出られない。阿部正弘が(間接的に)大抜擢した勝麟太郎がいる程度だ。

言ってみれば、家光時代にはまだ戦国で頭角を現した人物やその子らが残っている。しかし家茂の時代には、人材登用が硬直化している。家定時代の阿部正弘のセリフのように、能ある者を抜擢せねば、とあるように、硬直化した身分制度が能臣を育てられないのだと思った。

扉絵は大変気持ちが悪いのだが、和宮和宮入れ替わり説をこう使うんですね。

17巻は、家茂の三度に渡る上洛。そしてその早すぎる死。

扉絵は家茂だな。

18巻

家茂没後、慶喜は大奥に入らない。そして大政奉還へ…。

扉絵は、瀧山とこれは仲野かな。

天璋院和宮、そして瀧山は江戸が戦乱に巻き込まれることを回避しようと、勝麟太郎と策を練る。そして、やってくる西郷隆盛は「女将軍」によって統治されたことを恥じている。

扉絵は切れているけれど、Amazonを見ると、中にカラーグラビアがあって、右から家光、綱吉、吉宗、家定、そして家茂。女将軍はもう二人、吉宗の前にいるし、家治はそれなりに重大な役割だったと思うんだけど。

気づいたこと

読みながら気づいたのが、私が漫画をあまり読んでこなかった理由です。

絵がノイズになる。

つまり、作者の美意識、本作の場合なら言い換えれば「作者の好みの美男子」と言えると思うのですが、それが私の好みとずれた場合にノイズになってしまうんですね。

いくらストーリーが面白くても、絵柄が私の好みではなかったらそれがノイズになるということなんだなと気づきました。

実際に、実写ドラマ、実写映画もいくら作品の評判が良くても好みではない方だと見ないんですよ。細い目よりもくりくりの目が好きです。

頑張ってのんびり読もう。

もう一つ気づいたことがあります。

もちろん、「大奥」はスマホが出てくる前の時代の作品で紙で読むのが前提です。それをスマホで読むと、横スワイプです。

韓国のウェブトゥーンがスマホで読みやすいのは、縦スワイプだからなんだなあと思いました。もちろんアプリの側で縦スワイプができるようになってますが、なんか違う感じです。そういう風に描かれてないからでしょう。

画面が紙よりも小さいスマホで読むから、文字がすごく小さく感じるのはどうしようもないことです。

次は、カラーです。

紙に印刷するのが前提だからかカラーリングがされていない漫画と、紙に印刷しないのが前提でカラーリングもしやすいウェブトゥーンの方が読みやすいと思いました。

それが時代なんだなあという、気づきです。

でも、面白かった。

最近韓国のウェブトゥーンが面白い件

ウェブトゥーンっていくつか見たことがないわけではないのだけど、どれもピンと来ず、いわゆる右から左に進む日本の漫画も、左から右に進むアメリカのComicsもダメなら、縦読みも性に合いませんかね?と思ったらそうでもなかった。

韓国のウェブトゥーンに開眼してしまった。

面白いですよと紹介されたものが、衝撃的なほど面白かったのでご紹介。BLもあれば全然関係ないものもあり、BLにしか見えないものもあり。

ENNEAD(エネアド)

神を貪るのは誰だ――――遥か遥か昔。「エネアド」と呼ばれる九柱神のうちのひとり、セトの暴政にエジプトの地は疲弊していた。他の神々までセトに頭を下げるなか、まだ神に名を連ねていない若者ホルスが反旗を翻す。傲慢で奔放なセトを玉座から引きずり落とさんと戦いを挑むホルス。二人の関係は次第に執着と欲望を孕んで…!?エジプト神話をもとにした一大叙事詩BLがここに開幕!

いきなりTLが古代エジプトBLに乗っ取られてなにごと?と思ったのだけど、古代エジプトの神々でBL、それも砂漠と戦争の神のセト総受けという素晴らしさ。

絵もなんとなくエジプトのあの横顔の絵が動いているような感じ。何もかもが新鮮で、やはりBL好き韓国人の感性とBL好き日本人の感性が近いのか、それともBLは世界を超えるのか。

(あと、太陽神総受けのGLがあってもいいような気がしてる)

台湾では翻訳されて出版もされているようで、実際に台北でいろいろ本屋を巡ってみたりしたのだけど、店頭にあったのは誠品西門店だけだったかな。(台湾の、いわゆる、サブカル本屋というものがどれなのかよくわからず)

でも、誠品も本当に日本の漫画、ラノベがすごくたくさん翻訳されたり、日本語そのままで売られてたりしてました。

シーモアの30話まで無料公開で一気に読んだけど、じっくり読もうと、ただいまピッコマの「Webで待てば0円」でのんびり読み直してるところです。

かわいそかわいすぎる、セト…。

ENNEAD|無料漫画(まんが)ならピッコマ|MOJITO

シンデレラは私ではなかった

同じくピッコマ。

侯爵家の次男ジェモンと付き合い、皆にシンデレラと呼ばれていたテリル。だがある日、ジェモンが名家の公爵令嬢と婚約し彼に捨てられる。 そんなテリルの前に強い権力を持つ北の公爵、ラシェド・リーハンが現れ、自分が実の父親だと告げる。一日にして貧乏女から小公爵になったテリルは、自分を捨てたジェモンへの復讐を始める…!

たぬさんがおすすめされてて、ENNEADからそのままシンデレラへ。

日本のナーロッパもの(中世ヨーロッパ風謎の世界)とほぼ同じような世界観だし、絵柄も(正直)稚拙だと思う。

名前もかなり変。テリル・ジェモン・セシオってなんか欧米系の名前というよりも、韓国人の名前かなって感じ。ヨーロッパの貴族ならほぼ間違いなく聖書に出てくるような名前で、そんなにバリエーションがなさげ。ナーロッパ韓国版というよりも、ナーロッパ化した韓国が舞台かなと。

ところが、この女子(テリル)ときたら、腕力(+魔法の力)で解決していくのが面白いのよ。

シンデレラは私ではなかった|無料漫画(まんが)ならピッコマ|doba Kim Joon Kee G-ANNE

華山帰還

廃れた門派を一から叩き直せ!!

梅花剣尊と呼ばれた青明は精鋭を引き連れ天魔と戦ったが、相打ちになった…はずだったのに、気がつけば少年として転生していた。

華山は!?

剣尊だった青明に連れられて大人が出払ったその後の華山派は見る影もなく、少年青明は華山派を立て直すことを決意した。

という、転生ものですが、これがすごい。本当にすごい。

武侠です。

一応ジャンルとしては「男性」に分類されているのだけど、プロモーション次第では絶対日本の女子に受けると思います。絵柄もすんなりとアニメ化できそうな絵柄で読みやすいし。実はウェブトゥーンって面白いじゃないの!と初めて思ったのがこれです。

あと、きっと原作者さまは金庸を読み込んでおられるはずで、本当に、本当に、武侠

華山派の受難って絶対「笑傲江湖」から。

一応女子もいて、小龍女っぽい変人さんだけど、むしろ郭襄だの穆念慈っぽくなるかな?という感じで、今のところは金庸のヒロインではないです。(なのでブロマンス消費しやすいです)

白天と金龍のモデルはなんとなく楊康。いや、金龍が楊康で、白天が楊過なのか。

ところが今のところは郭靖不在で、青明は令狐冲と韋小宝を足して2で割った系譜にいそう。腕は令狐冲だけど、頭と口の回転、つまり立ち回りはむしろ韋小宝。

という感じで、そこらかしこに金庸の気配が漂ってます。

原作の小説(ウェブ小説?)があるようですが、プレアデスさんでBL枠で訳してくれないかな…武侠って…存在がBL枠じゃん?

なんか青真と元の青明が怪しい感じがするし、終南派の何さんだっけ、商団の爺さんを救おうとしたときの人。あの人も怪しい。青明総受けは決まってるけど、私は今のところ白天師叔x青明。

ツンデレ白天が青明に惚れ始めてるけど、青明の方はそこのところは鈍感で、師兄ふたりといちゃこらしてるのが、ツンデレ師叔は気になるに違いない。

その頃溺愛する弟を奪還しようとツンデレ金龍は、華山に潜入するが青明によって囚われる。めくるめく華山派の秘儀によって開発され…と、垂水の脳内では絶対話が違う方向に進んでいます。

書いているときはまだ、日本ではS1が終わっていないのだけど、韓国ではS1の漫画は公開済みなので予習しちゃいました。

マンガって文字を読むところが少ないからつまんないのだけど、読めない文字で書かれると絵でストーリーを理解していくことになります。終南派との試合のところなので、絵が読めるわけ。

本家漫画版(無料で読める)

華山帰還 Lineマンガ

先を読みたーい。

問題は原作小説です。↓らしい。

m.series.naver.com

登録すれば読めるらしいですが、んー…。ハングルが読めない…。

翻訳機を使うしかないか…。でもそれだときちんと読解できない…。

お願い…日本語に翻訳して出版して…。

こ、これは、もう、わらびが韓国語を学ぶのが早い?いやいや、中国語だけで手一杯です。

ハチャメチャ魔教の小教主に転生した件

武林の政争に巻き込まれ毒殺された古今随一の奇才、楊子閣。 死んだに違いないと思ったが、目が覚めると自分の魂が違う者の体に宿っていることに気がつく。自分がいるのは魔教、体得した武功は天魔神功であり、この体の持ち主は女性を弄び悪霊よりもひどい行いをする不成者の小教主。 よりによってなぜ魔教なのか?

正直、絵柄が読みにくいのだけど、すくすくとまともに育ち小龍女に出会わなかった楊過が、何かに巻き込まれてお亡くなりになり、✂︎直前の東方不敗に転生したかのようで。

こっちには黄蓉っぽい女子と穆念慈っぽい女子がいて、なんか主人公を取り合いそう。穆念慈っぽい女子の親父さんはもちろん楊鉄心っぽい。

金庸の影響がここにも感じられます。

エセンに正統帝が出てきて、土木の変直後が舞台らしいです。

一応、広西の深い山の中という設定だったと思うのに、間に横たわる長江・中原・黄河をすっ飛ばしてオイラトと交易してたり、なんか中国っぽいようで中国っぽくないような名前の人たちがたくさん出てきたりするけど、どうなるかなーと追っかけ中です。

ハチャメチャ魔教の小教主に転生した件 Lineマンガ

 

(殺破狼の)梁国の行く末が大変心配になってきた独自研究

ネタバレしているので、地雷だったら吹き飛びな!

ということで。

 

梁国は、李豊→長庚→太子ちゃんと帝位が移り行くけれど、李豊から長庚への譲位において、方欽に刺された李豊は、今際の際に長庚に譲位をせざるを得ない状況に置かれます。

太子を人質に取られてたから。

なんてかわいそかわいいんだ李豊は。

太后もが草原の女はみんな妖女で生まれてくる子らはみな禍々しいと忌み嫌ったのは正しかったです!

李豊の皇后は病弱な人だが、長庚のことを怖がっています。生理的な嫌悪感を抱いたのかもしれないです。

それは全部正しかった!

さて、その太子ちゃんですが、当時12歳くらいです。「ちちうえ〜」声変わり前の声で呼びながら看取るのだけど、後ろで叔父さんが自分を人質にしていたことに気づきません。

15歳で母とも死に別れますが、長庚は太子ちゃんに当時の自分がしたかったことして欲しかったことをしてあげているのでは?という説を伺いまして。

確かに、元帥について巡視に行ったり、外国へ行ったり、雁回から都へきたばかりの頃の長庚少年ならしたかったことでしょう。

しかし、gkgkbrbrしました。

その場合、母の死を良いものと捉えているのですよ、この狂犬は。つまり、長庚が…。

 

太子ちゃんの母の死に長庚が関わっているかどうかは別として、父の死には確実に長庚が関わっています。

顧昀は大雑把な人ですが、大局を見誤ることはありません。

そして長庚がしたことについても、気づきます。気づかないふりをするという選択をすることもあるでしょうけれど、気づかないわけがありません。

きっと李豊が謀反にあい、方欽に刺された。雁王に譲位したのをみな聞いた。太子と雁王がすぐそばで看取った。

と聞いただけで、ははん、と気づくことでしょう。

何もしないでしょうけれど。

帝位はそのまま李豊の子孫に伝えられるのだし。

しかし、太子ちゃんはどうでしょうか。

いつか気づくことはないのでしょうか。

気づいて「どうしようもない」と思うのか。ぞっとするのか。

何かするのか。何もしないのか。

何かするなら、江南の二人の愛の巣が危ない。

長庚はきっと、何もしない方にかけたのでしょうけれど、私は太子ちゃんが何かしないなら、精神が心配になります。帝位にある、あの太子ちゃんの精神が。

若い頃苦労した人が痴呆になったり、PTSDになったりという話を聞くんですよ。気づいた、しかし何もしないことを選択した、そのときはよくても、長寿に恵まれでもしたら…。

中国の皇帝の中に、若い頃はかなり優秀で、そして苦労もしただろう皇帝が老人になってどう見ても老人性痴呆か何かでしょう、それもアルコールがらみの?って人がいましてね。

孫権っていうんですけれど。孫権がうまく次に譲位できず、呉末期は地獄です。

これ、創業者が若い頃は良かったんだけど、年を取ってからは…そして承継に失敗して…という企業さんもたくさんありますよね。孫権の晩年はそういう企業さんの姿の拡大バージョンかなと思ってて。

太子ちゃんが気づきませんように…。

ところで皆さん、琅琊榜はご覧になりました?

 アマプラでも見られるので是非!