垂水わらびの走火入魔

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山河令の、葉白衣パイセン✂︎説についての独自研究

地雷だったら一緒に吹き飛びやがれ!な、わらびちゃんの独自研究です。

パイセン(葉白衣)✂︎説の根拠は、六合心法=葵花宝典(辟邪剣譜)2.0説である。

パイセン(葉白衣)✂︎説からは、温客行&周子舒✂︎説が演繹できる。

すなわち、パイセン(葉白衣)✂︎説は、温客行=東方不敗説、周子絮=令狐冲説でもある。

意味不明か。そうだよね。

いずれも、金庸の「秘曲 笑傲江湖」に出てきます。

葵花宝典(辟邪剣譜)は剣譜の名前です。

東方不敗も、令狐冲も「秘曲 笑傲江湖」の登場人物です。令狐冲が主人公、みんな大好き東方不敗は強烈な割に実は原作での文字数はあんまり多くなかったような…。

実は原作を読んだのは大昔で、図書館で読んだので、原作本の日本語訳が手元にあるわけではないです。

最近見た中で、相当原作を改元しているけれど、東方不敗ちゃんが良かったのがこれ。

笑傲江湖は、何度もなんども映像化されています。林青霞以来、東方不敗を女性が演じることがありますが、このドラマでは男性です。

以下、上のドラマ版の笑傲江湖のネタバレ(原作とは違う)をしているので要注意。

✂︎✂︎✂︎✂︎✂︎✂︎

葵花宝典(辟邪剣譜)を学ぶために、東方不敗・岳不群・林平之は去勢します。東方不敗の去勢は、ドラマ独自設定で少年時代に、自分の意に反して、行われたという設定です。

そう。葉白衣パイセン✂︎説とは、六合心法の習得過程で、去勢が行われたのでは?という、トンデモ独自研究です。

それに従うと、「山河令」のラストの、温客行と周子舒は六合心法を習得するのだが、二人とも✂︎だったという結論に至るわけだ。

パイセンがどうにもこうにも六合心法を教えたがらなかったのは、✂︎だからだよ。

最後の最後に死ぬよりマシだな、ということで二人も✂︎。

温客行=東方不敗

温客行は、上のドラマ版の東方不敗的同様に、自らの意思で鬼谷に入っていったわけではない。おそらく前の鬼主は、ドラマ版の任我行みたいなやつですよね。前の鬼主を殺すシーンは、おもちゃにされた、もしくはこれからおもちゃにされるところだった、という表現に見えました。東方不敗は反抗心をなくすために✂︎されれますが、実際には逆効果だったという話です。多分、任我行は東方不敗をおもちゃにするにあたって、反抗心をなくすように✂︎だと思う。

ついている方が楽しいか、ない方が好みかは、多分おもちゃにする悪い奴の趣味の問題です。あのドラマの任我行は多分ない方が好みに違いない。

温客行はなんらかの理由があれば、✂︎すると思う。なんかあまり気にしなさそう。一応攻めだけど。

周子舒=令狐冲説

山河令の周子舒はお坊ちゃん設定ですが、親から離れて子どもの頃から四季山荘で修行をしています。そこが、笑傲江湖の主人公たる、令狐冲っぽさがあると思います。

酒飲みだし。

令狐冲は良いやつだが、孤児だし、ヒモで、いろんな人に誤解されて孤独になっていきます。

周子舒は自ら晋王を捨てていくという違いがあるのですが。

私は山河令は、ドラマ版の笑傲江湖の、東方不敗x令狐冲っぽいなあと思っていました。

そうすると、葵花宝典(辟邪剣譜)は不老不死になる技ではないので、不老不死になる六合心法=葵花宝典(辟邪剣譜)2.0になるというわけです。

で、最後の最後、ほぼ騙されるようにして六合心法を取得するのだけど、取得過程で✂︎されると気づいていたかは知らない。✂︎されちゃった令狐冲か…。

あと、山河令のキャラクターは、金庸作品から借りてきた感じのところがちらりほらりといると思うんですが、どうです?

葉白衣パイセン(口が悪いが、冗談が通じない感じ)のモデルの中には、きっと老頑童(周伯通)がいるに違いないです。バランス感覚よく紐の上で眠ることができそうだし、何より白衣を着ていて顔もあの世界の中では綺麗らしい(小白脸と罵られている。これは若いツバメとか、ヒモ)。つまり、小龍女です!

なお、老頑童は同じく金庸の、「射鵰英雄伝」と「神鵰剣俠」の登場人物で、小龍女は「神鵰剣俠」のヒロインです。老頑童は特に去勢していないので、念のため。

葵花宝典(辟邪剣譜)2.0は✂︎する必要があるのか

葵花宝典(辟邪剣譜)のキモは✂︎にあるので、2.0になっても✂︎する必要がある。というのが、独自研究のコア部分です。だってそうじゃないと、ドラマの東方不敗ちゃんがあまりにも気の毒じゃないですか。

独自研究なので、異論は認めます。しかし、受け入れません。✂︎✂︎✂︎

 

「倭国伝 全訳注」で「魏志倭人伝」など、中国正史に書かれた日本関連のまとめて読む

中国の史書の中にある日本人についてのものについて。

もっとも有名なのは、魏書の「倭人伝」、卑弥呼のところです。

倭人伝系の学術書もあれば、小説()もあります。

国文学系の専門の勉強をしたわけではないのですが、垂水が多少読めるかなあというものをいくつか。

原文から現代日本語に訳したものがいくつかあります。

人文系のこういう資料は、筑摩書房ちくま学芸文庫講談社講談社学術文庫が強いです。

正史三国志4 魏書4(ちくま学芸文庫

一番有名な「魏志倭人伝」が入っているのは、正史三国志の魏書の最後の方です。異民族伝の中ですから。ギシワジンデンって本じゃなくて、曹操とか出てくる、三国志の中の、魏書の一番最後のことです。

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私が持っているのはこれです。

場所をとるし、六巻(呉書だな…)がどこかに消えていました。

中国の正史は明朝までの二十四史です。

そのうち、倭国・日本に関するものは十四。

全体の中の位置付けを見たりするには、全部読むべきなんでしょうけれども、垂水は研究者じゃないからそこまではできません。

倭国伝 全訳注」

いくつかは倭国、日本に関する部分は別の史書からの引用などだということで、主要なもの九つの、倭国関連に関して集めて、全訳に原文をつけてくださっている先生方がおられて、講談社が出版しておられます。

おまけに、電子版があるので、本当に小さくてありがたい…ただ、iPad 買おうかな…

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晋江文学城で購入した小説を、保存してペーストする方法

晋江文学城は、小説投稿プラットフォームで、安く中国の小説を購入することができます。

しかし、突然の鎖化(ロックされてしまうこと)があります。

購入したらさっさと保存するのが大正解であると学んでしまいました。しかも、私が徹夜して読んだ、殺破狼が…

そこで、「天官賜福」の晋江版は購入後に全部保存しておいたら、案の定鎖になってしまったんですよ。

環境について

まず、私の環境を述べておいた方が良いと思います

私はMacを使います。

 

 

晋江に関しては、Chromeが一番相性がいいように思います。ただ、Firefoxの方がうまく接続できることもあります。

これに、Microsoft 365のWord、Pagesどちらも普段使いします。

 

保存方法

無料部分なら、コピー&ペーストが可能ですが、有料部分は右クリック不可になってます。

なので、PDF化して保存します。

私は、ページ全体の、印刷→PDFで保存でPDF化します。

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コピー方法

PDF化しておくと、コピーすることができます。

私訳作業は、飛ばさないようにと気を使うと、一字一字消していくのが確実です。よくわからないものは、御百度参り(百度にかけること)をしたりできますから。

なので、殺破狼も一度全てPDF化していたんです。(いつでもできるでしょって思って、消しちゃったんですよね。大変残念です)

そしてここからどこかにペーストするのですが、みなさんここで問題が起きることが多いようですよね。

私にはそういう経験がありません。全部全ての字を確認しているわけではないですが、いきなりネズミの絵文字が出たり、四角があらわれたりしたことはないんですよ。

これが天官の冒頭を私のWordにペーストしたものです。

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なぜちゃんとペーストできているのかよくわからないと思っていたのですが、考えたのだけどおそらく文字コードです。

ペースト先に簡体字フォントが入ってますでしょうか。

繁体字でやっている人は、繁体字フォントがはいっていますでしょうか。

機械の問題ではなくて、ペースト先(例えばWord)に簡体字繁体字のフォントが入ってるでしょうか。

Pagesを持っている方は少ないと思いますが、Wordでも私は特に問題なく表示されます。

フォントを入れてみてください。それがいちばんの問題ではなかろうかと思います。

「殺破狼」というタイトルの意味について

Priest先生の中華BL小説の「殺破狼」にどハマりしているのだが、この結構物騒なタイトルには意味があります。

紫微斗数という占いがありまして、「殺破狼」というのは、「七星・軍星・貪星」という三つの強烈な星の元に生まれたという意味です。

みな、この凶星をどこかの宮に持っているものなので、この三つが重要な「命宮」に入ると、苛烈な人生になりますよ。ということで、アクション映画、ノワール黒社会ものになるわけです。

最近「殺破狼」と検索すると、P大のこの小説が出るようになったけれど、もともとドニー・イェンの香港映画がよく出ていたと思うんですよ。

殺破狼2がドラゴンxマッハ!

殺破狼3がSPL 狼たちの処刑。

 

多分三作がそんなに関係していないと思います。香港映画って同じコンセプトで同じ制作組がキャストを少し入れ替えて作ることが結構あるんですよ。メインキャストそのままもよくあるね。

殺破狼英語版はKill Zoneというタイトルですと言われて、内容と相当ずれてるぞと思ったら、やっぱりドニー・イェンの映画でしたwww。

さて、お星さまの話。

七殺星

「殺」担当です。権力の星。独立独歩。将軍。

破軍星

「破」担当。投機の星。「顧帥の天命は破軍と言われる」という文がありました。

実は紫微斗数ではない占いでは、わらびちゃんは破軍星で出ることがあります。

貪狼星

「狼」担当。欲望の星。

これはもちろん長庚。

 

無料占いで紫微斗数ってあるので、ググると出てきます。楽しみ半分にどうぞ。

わらびちゃんは紫微斗数では「天機星」が命宮に入ります。

みなさんこの三つの凶星をどこかに持ってらっしゃって、わらびちゃんの場合は、七殺星が子女宮、貪狼星が奴僕宮、破軍星が父母宮に入っています。

 

中国語の辞書について

質問があったので。

普段使っている辞書

小学館の中日日中

一つ目の中日日中辞典に小学館をおすすめします。

2版を持ってたけれど、3版がアプリで出たので、物書堂のアプリケーションを使っています。

物書堂は、春(3月か4月か)にセールをするので、そのときに買うのもよろしいと思います。

紙の辞書には紙の辞書の良さがあるのだけど、中国語の場合は引くのが大変でして。

アプリケーションの辞書の良さは、手書きで検索できることです。

問題は、繁体字はあんまり得意じゃなさげなことでしょうか。

個人的に簡体字はバランスが崩れてただでさえ読めない字が読めなくなるから苦手です。元々香港・台湾(特に台北)をぶらぶらしてた人ですから、心理的に馴染みがあるのは繁体字です。

でも、もう簡体字からは逃れることはできないなあと思います。

繁体字で引けて繁体字の中国語で説明してくれるのは、中国の辞典や、中華民国の国語辞典です。下に書きます。

小学館の書籍の辞典ももちろん購入可能。値段を見ていただければわかりますが、どんなにアプリが安いか。

また、コトバンクで採用されているのも、この小学館です。ただし、コトバンクでは全てが載っているわけではなく、文法の説明部分が抜けているように思います。

 

もう一つ物書堂には、超級クラウン中日辞典があります。これも買いました。

意味だけを調べるには超級クラウンも悪くないのだけど、例文が少なくない?(というか、今の所見たことがない)。

むしろウェブリオの白水社の方が…というくらいで。

ただし、言葉の感覚を掴むには複数あった方がいいのではないかなと思います。

小学館にないけれど超級クラウンにはあるということもなくはないです。

なので、二つ目三つ目としてどうぞ。

 

ウェブ上で

ウェブ上に辞書があって、それが使えなくはないです。

コトバンクが私の持ってる小学館の中日辞典の3版。上に書いた通り、文法説明がカットしてあります。

kotobank.jp

ウェブリオは白水社

cjjc.weblio.jp

ぐぐったら出てくるのはウェブリオの方が多いかなあという感覚を持ってます。

これなのかな。

 

百度参り

どういう文脈で使われるのかよくわからないときには、百度に入れます。

そうすると、百度でのウィキ的なものとか。知恵袋的な何かが引っかかってきたり。

ざーっと眺めるだけでどういうことか見えてくることがあるので、翻訳作業中によくやります。

もう、お百度参りって感じで。

百度一下,你就知道

中国の辞典

中国の辞典というか「字典」の方が正しそうですが、アプリケーションでいくつか持ってます。

现代汉语词典(現代漢語詞典)通称「現漢」が中華人民共和国の一番権威のあるもののようです。作者からしてすごい。2021年段階の最新版は7版です。

このアプリは、意味だけを出すなら無料で行けるけど、用例その他まで求めるなら買う方が使いやすいです。

そして、買ってるのにオンラインでないと使えません。

あと、文字の説明なので、やはり繁体字も書かれているから、繁体字本を読む人にもお勧めできます。

新华字典新華字典

もっとも古くからあるものらしい。2021年段階での最新版は12版。

アプリは一回か二回引いたら、購入しないと使えなくなりました。(なので買った)

商务国际现代汉语大词典 (商務国際現代漢語大詞典)

こっちは多分ビジネス系じゃないかなーと思われる。会社を舞台にした話なんかを読みたい場合には役にたつかもしれない。

こっちは買ってません。

他にもいろいろあるようです。中国の辞書については、参考になったのがこれ。

www.komazawa-u.ac.jp

大学のHP、特に大学の本部からリンクされているようなページや、一年生二年生向けの入門的シラバスには、専門家が懇切丁寧にガイダンスをしてくれるものがあります。独学ででも学び直そうと思うときには、いろいろな大学のHPを見てみると、独学使うべき基本的な本のあたりをつけることができるからおすすめです。

中華民国の国語辞典

もちろん、中華民国はまだ存在するという建前がありますので。中華民国の国語辞典とは、台湾の時点と言う意味です。台湾華語。

台湾の政治的なトピックスについては論じないよ。

オンライン版が教育部国家研究院のHPで公開されてます。

dict.revised.moe.edu.tw

繁体字組はこっち。

 

殺破狼(杀破狼)の繁体字・簡体字の書籍の買い方

残念ながら、私が愛してやまない杀破狼は晋江文学城では読めなくなってしまいました。

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私は繁体字簡体字もどちらも書籍を所有しています。

購入方法を質問されることが複数回あったので、まとめます。

繁体字版は、台湾から輸入しました。完売間近と思われるのでお早目に

私が購入したのは8月です。台湾の威向から直接購入しました。リンクを置いておきます。

www.uei-shiang.com

会員登録後に購入できます。

このときは日本のクレジットカードを使っています。海外通販では結構プリペイドカードを使うのですが、この時はチャージを面倒がって使っていません。

あの頃ならまだぎりぎり横書きも買えたようですが、しくじってしまい、縦書きのみを購入しました。

費用は1902台湾ドル(=7500円くらい)。元は台湾ドルです。もちろん。

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「加強包装」は先達が良かったということなのでそうしました。

十日後に突然到着しました。配送はEMSです。実は、迷惑メールフォルダに発送通知がありました。会員登録しますが、ここの中には追跡番号などはなかったです。

かなりぐるぐると包装されてきたので、20元の価値はあったと思います。

垂水には有償・無償を問わず購入サポートはできません。中国語書籍を買おうというのだ、中国語の初歩くらいやろう。

台湾版について

なお、台湾版は、一度2016年に龍馬文化出版というところから出版されている模様です。私はこれはすでに絶版になっているのではないかと推測しています。この版は、台北で二手(中古屋)を回るとあるかもしれません。台大の近くの、茉莉を覗きたいところです。台湾のお友達に聞いてみようかと思ったのですが、BLを好む方に心当たりがないので聞けずにそのままです。ただ、台湾の古本は、状態があまり良くないことが多いので要注意です。本が丈夫ではない上に、基本的に日本人ほど本を丁寧に扱う国は少ないです。

それが、2021年になってから威向文化から再出版という形ではないかと思われます。オンライン販売のみという形ですし、部数限定ではないかと推測しています。

今後刷る予定があるのかわかりませんし、お金に余裕があればですが、読みたい人は早目に確保した方がよろしいかなと思います。

メルカリに出ていた(る)ものに関して

メルカリに繁体字版殺破狼を出していたのは私ではないし、知人でもありません。パッケージ写真を見るに本物かなーと思いました。

値段として、その時の為替レートにもよりますが、約8000円で日本に輸入できることを考えますと、10%のメルカリ手数料、宅急便60サイズのメルカリ便での送料が700円を考えると、1万円でギリギリペイするところです。梱包の手間、発送の手間を考えると、1.5万円は高すぎるけれど、1.2万円くらいなら許容範囲ではなかろうかと思います。

で、買うかどうかですが、出品者さんを見極めて…としか申し上げようがないかな。

簡体字版「杀破狼」について。

簡体字版は、湖南文艺出版社から出版されています。紀伊国屋さんあたりでは、3冊セットで9000円くらいで扱われている模様です。

私は地方在住で、近くに大型書店がないし、買いに行くのもこのご時世では避けたいので、メルカリで購入しました。じっくり出品者さんを見定めて購入しました。値段は7000円強です。実費が国内への送料含めて4000円強と踏むと、10%の手数料と、国内の送料(メルカリ便)に、手間賃を計算すると、妥当ではないかと思います。

京东

相互さんで、京东で購入された方がおられるので、お店のリンクをいただきました。

item.jd.com

 

112人民元に、72人民元の送料がかかり、購入から13日で届いたんだそうです。配送は佐川。

厳重に梱包してあっても、化粧箱の一部に破損があったということですが、中国から届くんだから、そりゃ仕方ないかなとは思いますね。

注意点としては、やはり中国語が読める必要があるようです。

  1. ヘルプページのスクショが古い
  2. アプリ必須

とのことです。

こちらもまた、これ以上のことは有償・無償を問わずに、垂水にはサポート不可です。そもそも、垂水は中国の店舗からネット通販したことがありません。

面倒なら、紀伊国屋さんが一つ。そして近くに店舗がない人は、メルカリ・ラクマだ。

フリマアプリで買う目安として、値付けが一つあるけれど、これは紀伊国屋さんの9000円を超えないくらいの価格帯でしょうか。ただ、本物を中国から輸入すると4000円はかかるので、新品で売っているのに5000円を切っているような値段はおかしいと踏んだ方が良さそうです。

だっだーんと輸入してフリマアプリに…だーっと流すかな…中国の出版事情では何度もなんども増刷がかかるわけではないと思ってるので、輸入できるうちが花だよ。

 

自主ゼミ外書講読中国語 わらび式 殺破狼 用語集

殺破狼はスチームパンクなので、しゃぽ界でしか使わない単語がいくつかあります。

日本語で使わない、ほとんど使わない字をそのままにするのも気持ち悪くて、変えたものもたくさんあります。

わらび式しゃぽ界の用語集を作った方が、後々(特に私が)何かと楽かなと思ったので、中盤を過ぎつつあるけれど今からまとめます。

読み方を日本語読みで統一するべきかと頭を抱えている理由

最後まで至って、読み仮名を振るときには日本語読みに統一するのが良いのかもしれないと思いました。

理由は、「魔道祖師」で「温狗」という温氏への罵り言葉に「ウェンく」とふりがなが振ってあったことです。翻訳チーム、出版社さんで散々議論なさった結果でしょうけれど、垂水はなんか嫌だなあと感じました。「魔道祖師」は、言わずと知れた「陳情令」の原作です。

 

 

 

魔道祖師では、人名+武器+地名がピンイン風読み仮名でした。

今回の殺破狼では人命のみをピンイン風読み仮名にしようかなと考えています。

陳姑娘。姑娘は「くーにゃん」って中国語を学んでいない日本人でも読めると思うのですが。Miss Chenだから「陳嬢」に変えるのも妙です。「陳家のお嬢さん」「陳氏のお嬢さん」は長すぎます。略して「お嬢さん」?と頭を抱えました。

重大で切実な問題として、そのまま「こじょう」にすると、あの陳姑娘がちょっと気の毒な感じになってしまいます。CPの大恩人の陳姑娘を笑い者にするわけにはいきません。

ただ、曹娘子は「娘子」を中国語を学んでいない人が「にゃんず」と読めるかというと問題があります。なのでこの人は「そうにゃんず」ではなくて「そう・じょうし」。

になると、陳姑娘が「ちん・くーにゃん」なのが浮きます。

次に、十八部落の人たちの名前が、中国語の意味ではなくて、音でとってるのではないでしょうか。「ひめこ」を名乗ったら「卑弥呼」になったという説があるけれど、そんな感じで。

ということで、第二原稿では人名のみをピンイン風読み仮名にしようかと考えました。

用語集

容赦無くネタバレをしているので、読書中の方はできたら回れ右。一度読み終わった人が読み直すときのお供にどうぞ。

これが完璧なものだとは思っていないので、ご意見ご感想大歓迎です。

個人利用でしたら、スクショ保存、コピー保存可能。ただし、SNS含めてスクショでの転載一切不可。一行二行程度をコピーして、リンクでどうぞ。

理由は、自主ゼミ外書講読中国語(殺破狼)が終わるまで手を加え続けるから。また、公式に日本語での翻訳が出るときには下げたほうがいいだろうとも思います。

また、わらび式なので日本語版が出たときには訳語が違う可能性があるのがまた一つ。さらにもう一つ、容赦無くネタバレしているから。

上にも書いているが、Wikiその他への転載不可。各SNSにてスクショでの転載をしている人を見かけたら、アカウントを運営に著作権侵害で報告してください。

ピンインは、書虫さんを使いました

https://www.frelax.com/sc/service/pinyin/

 

原文 (ピンイン) 日本語読みもしくは訳語。

説明

組織関係

玄铁营 (xuán tiě yíng ) 玄鉄大隊 げんてつだいたい

玄鉄(黒い鉄)を使った甲(=鎧)を使う、梁最強の軍団。玄鷹、玄甲、玄騎の三種がいる。顧昀本人は大抵玄騎隊と行動を共にし、斥候に玄鷹がいる。しかし、都の包囲のときなど重要な局面では重甲(玄甲・鋼甲)をつけて玄甲隊と共に戦う。沈易は比較的よく顧昀と行動を共にするが、命じられて別行動を取ることもある。

营は「営」。駐屯地・駐留地を示すこともある。日本語で「大本営」の営。ところが、この营は大隊そのものを示すこともできる。日本語の「営」は「いとなむ」と、「兵営」はあるのだが、大隊そのものを意味しないのではないかと思う。中国語では、部隊がいるところが駐留地という感覚ではないかと考える。なので、安定侯の率いる「玄铁营」に関しては、「玄鉄大隊」と訳した。

駐屯地・駐留地を示すときには「基地」が良いかと思う。玄鉄基地…(また頭を抱えている)

 

玄铁三部 (xuán tiě sān bù)玄鉄三部隊

玄鉄大隊は三軍種展開するので、「玄鉄三部」とも呼ばれる。日本語にするときにはやはり「玄鉄三部隊」の方が適切であろうかと。

 

北大营 (běi dà yíng) 北方大隊 

北の大隊とやったこともあるが、やはり北方大隊の方がかっこいい気がする。いや、北部大隊か。しかし北部大隊だと、領土の中で北部のような気がする。いや北方でもか…いずれにせよ、都の北にある、都の防衛を司る部隊。

今の所「北部大隊」、場所を示すときには「北部基地」。

 

 (shuài) 帥

大帅で軍の最高司令官だろうけれど、大帥とは日本語ではあまり言わないのではないかということで。「元帥」にしている。主帥(その部隊の長)はそのまま残している。

もちろん、大帅とは顧昀のこと。

 

灵枢院 (líng shū yuàn) 霊枢院 れいすういん

かつて沈易が、そして今は葛晨が属する組織。紫流金を使った物を作り出す組織。

 

护国寺 (hù guó sì) 護国寺 ごこくじ

梁は仏教を厚く信仰する。おそらく一番格式の高い寺。

 

军机处 (jūn jī chù) 軍機処 ぐんきしょ

史実では、清朝雍正帝時代に作られた軍事・政治の最高諮問機関。「軍機所」と訳したところがあるが、どうやら軍機処の方が良いっぽい。wiki情報

軍機処 - Wikipedia

 

御史台 (yù shǐ tái) 御史台 ぎょしだい

史実では、監察事務に当たった部署。

 

督察院 (dū chá yuàn)  督察院 ていさついん

史実では、明・清時代に刑部の下にあった。監察を担当する部署。しゃぽ界には、監察を担当する部署が二つあったということ。

 

翰林 (hàn lín) はんりん

翰は筆のこと。筆の林、つまり文人、学者。唐では翰林院で詔書を起草させた。明清では科挙に合格し、翰林院に属した人を翰林と呼んだという。しゃぽ界は貴族政治であると同時に、多少貧乏な家庭に生まれても、科挙を合格すれば官僚として朝廷に参画できるようになるという社会。

しゃぽ界では、翰林院に属しなくても、名門出身ではなくて科挙に合格した文人を翰林と呼ぶのかどうか、どこかに書いてあったような気がする。沈易ももともと科挙に合格した翰林だったが、奇人なので霊枢院に入った。

翰林とは - コトバンク

 

钦天监 qīn tiān jiān  チンテンジェン 欽天監 きんてんかん

明・清朝天文台・気象台。沈易の父がそこにいた。やはり、本作は明以降です。

欽天監とは - コトバンク

 

京兆尹 (jīng zhào yǐn) ジンチャオイン けいちょうい

この場合は都のある郡の長官

 

临渊阁 ( lín yuān gé) リンユアングー 臨淵閣 りんえんかく

しゃぽ界における「中原」に危機が迫ったときに立ち上がる謎の組織。少年時代に長庚はこの組織と親しみ、長じてその組織を見破って手中に収めた。

 

运河办 (yùnhé bàn)運河事務所

運河沿いの工場を管理する組織。

紫流金関係

紫流金(zǐ liú jīn)ズーリウジン しりゅうきん 

しゃぽ界のエネルギー源。別名「大地の心」。可燃性の砂?決して石油ではなく、爽やかな香りがするらしい。

 

长臂师 (zhǎng bì shī)ジャンビーシ 長臂師 ちょうひし

紫流金を使った物(ロボットや武器)を作ったり修理したりする人。しゃぽ界では必須だがあまり身分が高くない。登場時の沈易という人は何でもできる人で文人で家庭教師もするし馬のお産を扱ったりする上に、機械いじりが大好きな変人として登場する。

「長臂」は手が長いという意味。長臂人という中国の伝説があるのだが、日本では「手長足長」の手長。手長師でいいのかと思ったのだが、いまいち理解できないので、そのまま簡体字を直しただけ。

 

金匣子(jīn xiá zi)ジンシアズ 金の箱 きんのはこ

匣子は蓋つき小箱のこと。匣の字は日本語ではあまり使わないので「金の箱」とした。

紫流金を燃やす内燃機関だと思う。紫流金で動かすものには全てこれがついている。強い衝撃を与えると爆発する。最大の弱点でもあるので、自爆装置化して特攻したり、敵の金の箱に衝撃を与えて敵を爆殺する。

 

傀儡 (kuǐ lěi)クイレイ くぐつ

ロボットのこと。家事をする傀儡もいれば、子どもが武芸を稽古する傀儡もいるし、耕作を行う傀儡もいる。もちろん、戦闘用の傀儡も存在する。動力源はもちろん紫流金。

 

耕种傀儡 (gēng zhòng kuǐ lěi) ガンジョンクイレイ 耕作用傀儡

江南で展開した耕作用の傀儡。昼夜を問わずに働き、米価が大幅に下がった。当初は良いようにも思えたのだが、労働者がいらなくなってしまい…

 

木鸟 (mù niǎo)ムーニャオ 木の鳥 きのとり

臨淵閣で使う、通信用木の鳥。それぞれが別の磁石を持っていて、どこからでもそこに飛んでいく設計。

 

铜吼(tóng hǒu) トンホウ 銅の咆哮

銅製のメガホン。ラッパかと思ったらそういうわけでもなく、いろんな大きさのものがある模様。多分紫流金も使わないと思います。

武器

巨鸢 (jù yuān)ジューユアン 巨凧 きょだこ

鸢は、凧揚げの凧のこと。しゃぽ界では巨大な空飛ぶ飛行船。繁体字版の巻一の表紙に描かれている龍のついたあれ。しゃぽはスチームパンクだけど、あくまでも中華架空戦史です。

火翅 (huǒ chì) ホォチー 火の羽(一部「火の翼」しているところがあるが、多分誤訳)

鸢のエンジン。何枚も何枚もあって、大きな翼を形成する。

 

红头鸢(hóng tóu yuān) ホントウユアン 紅凧 紅の凧 べにだこ べにのたこ

巨鸢よりも小ぶりで、紅色でとても美しいらしい。こちらは飛行船だけど凧らしく、大晦日に揚げて地上と結ばれてゆらゆらしてる。やっぱり凧としか言いようがない。

 

大雕(dà diāo) ダーディアオ 大鷲 おおわし

直訳すると大きな鷲。背中にジェットエンジンのようなものをつけるのが「鷹」。「鳶」が飛行船。ただし中国語の「鳶」は凧なんだよ。鷲が鷹のエンジンをつけた飛行船ということ。一貫してるんですよね。

 

鹰甲(yīng jiǎ) インジア 鷹甲 ようこう

これを着て空を飛ぶ。玄鉄三部の一つ、「玄鷹」の使う鎧は、真っ黒である。

 

裘甲(qiú jiǎ)・轻甲(qīng jiǎ)轻裘甲 原文に従って裘甲・軽甲・軽裘甲

同じものを指していると考えている。軽甲というのは、騎兵用にの軽い鎧セット。裘というのは、毛皮のこと。つまり、玄鉄大隊の玄騎は玄鉄と毛皮を組み合わせた鎧をつけている。ちなみに顧昀は基本年中これをつけている。

 

面罩(miàn zhào )メンジャオ 面 めん

「甲」の一部分。顔を覆うもの。

「罩」という字は日本語にないわけではなく、「かご」「とう」と読み、竹で編んだ、魚を取ったりするかごを意味する。中国語では覆いのこと。現在では(病院で使うような)マスクにも使う。本来は竹で編んで覆いにも小さな籠にもなるようなもののことではなかろうかを連想している。しかし、日本語では一般的ではない。日本の鎧にも、顔を覆う「面(めん)」がある。あれのこと。

头盔(tóu kuī)トウクイ 兜

 

钢甲(gāng jiǎ)ガンジア 鋼甲 こうこう

重甲のみならず、鋼鉄製の鎧全体のことを指していることをようやく理解した。

そのため、前半には「重甲」に変えているところがあると思う。

 

袖中丝 (xiù zhōng sī) シウジョンシー 袖の中の絹

暗器。羽根つきの刃物を飛ばす。

 

(jiāo)ジャオ こう

しゃぽ界の軍種の一つ。蛟(みずち)という通り、軍艦。

 

水怪(shuǐ guài)シュイグァイ 水の妖怪

水怪というと、水死した…を連想しませんか?私はします。というわけで、水の妖怪にしておいた。

西洋海軍(しゃぽでは水軍と書く)の…です。

 

大海怪 (dà hǎi guài ) 大がつくこともあればつかないこともある。海の妖怪

これもまた、アレです。

 

长蛟 (cháng jiāo)長いらしいよ。

 

钢甲火机 

火机 蒸気式武器

 

短炮(duǎn pào)ドゥアンパオ 短砲 短銃 短筒

鉄砲だと理解していたのですが、大砲のちっちゃい版でしょうか。まだよく理解できていないのもあって表記が揺れてます…

 

白虹箭 (bái hóng jiàn)バイホンジェン はくげいせん(「白い虹」としているところもある)

「白虹日を貫けり」(「戦国策」より。臣下が謀反を起こすこと)の「白虹」の通り、武器の暗喩とも使われる。おそらくかなり不吉な存在。

白虹鉄箭は大型の矢。弓の方ではないことに要注意。

 

铁箭 (tiě jiàn) ティエジャン  鉄の矢。私は弓道経験者なのだけど、多分現代日本弓道で使うあの矢とはまたちょっと違うのではないかと思う。

 

铁骑 (tiě qí)ティエチー 鉄騎 鉄騎

鉄騎兵のこと。玄鉄三部の一つ玄騎は、黒い鎧をつけた鉄騎隊。

 

割风刃 (gē fēng rèn) グーフェンレン 割風刃

刃が出ていないと棍棒のような形状をしている。突き出したりひっこめたりして中に仕込んだ回転刃を操る。玄鉄大隊の実に凶悪な武器。

 

地理など

北蛮 (běi mán)北方の騎馬民族のこと

ほら、中国は、自分たち以外は「野蛮」な連中だと言うから。

そのほか、洋毛とか、日本語で出版するときにはかなり気を使うだろうなあと言う言葉遣いのオンパレードですが、私訳だからそのまんま残す。現代中国人のその意識もまた、読み取るべき部分であろうかと。

 

番邦(fān bāng)ファンバン 番邦

これも上に同じ。西域よりも西方の国々をざっくりとまとめているのではないか。

特に、西洋のことを指しているように思われる。

 

东瀛 (dōng yíng) ドンイン 東瀛

東の海に、手のひらサイズの列島があるんだそうな。なんか湾曲した刀を使うし、体の小さくてやたらと柔らかくて、刃物を投げてくるんだそうですよ。

 

关外 (Guānwài)関外

辞書的には「山海関以東の地、嘉峪関以西の地」。西域で使われる場合には(嘉峪関そのものが舞台になるようなシーンもある)この通りであろうと思う。

ところが、北方にある雁回に出てくるときは、「城門の外」であろうかと思う。

 

人名

加莱荧惑 (jiā lái yíng huò ) 加莱熒惑 

熒惑とは、火星のこと。

胡格尔 (hú gé ěr)フゲアー (エフゲニー?)

建物

起鸢楼 (qǐ yuān lóu) チーユアンロウ 凧揚楼

红头鸢の基地であり…

 

摘星台(zhāi xīng tái) チャイシンタイ 摘星台

云梦大观 (yún mèng dà guān) 雲夢大観

 

祈明坛(qí míng tán)祈明壇

禁飞网

 

飞檐阁 (fēi yán gé) フェイヤンガー 飛檐閣 ひえんかく

檐(のき)のこと。揚州にある。

そのほか

西北一枝花 (xī běi yī zhī huā) シーベイイーチーホァ 北西の花 ほくせいのはな

大抵西域方面に駐留している顧昀が自分の美貌を鼻にかけて自称する言葉。「北西の一輪の花」というか、「北西一の花」だが、北西随一としたくなるし、「北西の花」の方がいいかな。日本語の北西を中国では西北と言う。日本語では東西が先に来るのは、西南戦争、東北地方(東北大学など、東北地方のXX)のような固有名詞のように思う。方角を指す場合には南北が先に来るので「北西」としている。固有名詞だし、肝心な単語の一つなので、そのまま「西北一枝花」でもいいような気がしなくはない。

 

よく間違えるのでメモ。

駐留=(軍隊が)ずっと止まること

駐屯=(軍隊が一時期、または時間を定めないで、ある土地にとどまること

進駐=(軍隊が)外国に展開

https://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/16090/meaning/m0u/

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