中国語の辞書について
質問があったので。
普段使っている辞書
小学館の中日日中
一つ目の中日日中辞典に小学館をおすすめします。
2版を持ってたけれど、3版がアプリで出たので、物書堂のアプリケーションを使っています。
物書堂は、春(3月か4月か)にセールをするので、そのときに買うのもよろしいと思います。
紙の辞書には紙の辞書の良さがあるのだけど、中国語の場合は引くのが大変でして。
アプリケーションの辞書の良さは、手書きで検索できることです。
問題は、繁体字はあんまり得意じゃなさげなことでしょうか。
個人的に簡体字はバランスが崩れてただでさえ読めない字が読めなくなるから苦手です。元々香港・台湾(特に台北)をぶらぶらしてた人ですから、心理的に馴染みがあるのは繁体字です。
でも、もう簡体字からは逃れることはできないなあと思います。
繁体字で引けて繁体字の中国語で説明してくれるのは、中国の辞典や、中華民国の国語辞典です。下に書きます。
小学館の書籍の辞典ももちろん購入可能。値段を見ていただければわかりますが、どんなにアプリが安いか。
また、コトバンクで採用されているのも、この小学館です。ただし、コトバンクでは全てが載っているわけではなく、文法の説明部分が抜けているように思います。
もう一つ物書堂には、超級クラウン中日辞典があります。これも買いました。
意味だけを調べるには超級クラウンも悪くないのだけど、例文が少なくない?(というか、今の所見たことがない)。
むしろウェブリオの白水社の方が…というくらいで。
ただし、言葉の感覚を掴むには複数あった方がいいのではないかなと思います。
小学館にないけれど超級クラウンにはあるということもなくはないです。
なので、二つ目三つ目としてどうぞ。
ウェブ上で
ウェブ上に辞書があって、それが使えなくはないです。
コトバンクが私の持ってる小学館の中日辞典の3版。上に書いた通り、文法説明がカットしてあります。
ウェブリオは白水社。
ぐぐったら出てくるのはウェブリオの方が多いかなあという感覚を持ってます。
これなのかな。
お百度参り
どういう文脈で使われるのかよくわからないときには、百度に入れます。
そうすると、百度でのウィキ的なものとか。知恵袋的な何かが引っかかってきたり。
ざーっと眺めるだけでどういうことか見えてくることがあるので、翻訳作業中によくやります。
もう、お百度参りって感じで。
中国の辞典
中国の辞典というか「字典」の方が正しそうですが、アプリケーションでいくつか持ってます。
现代汉语词典(現代漢語詞典)通称「現漢」が中華人民共和国の一番権威のあるもののようです。作者からしてすごい。2021年段階の最新版は7版です。
このアプリは、意味だけを出すなら無料で行けるけど、用例その他まで求めるなら買う方が使いやすいです。
そして、買ってるのにオンラインでないと使えません。
あと、文字の説明なので、やはり繁体字も書かれているから、繁体字本を読む人にもお勧めできます。
新华字典 (新華字典)
もっとも古くからあるものらしい。2021年段階での最新版は12版。
アプリは一回か二回引いたら、購入しないと使えなくなりました。(なので買った)
商务国际现代汉语大词典 (商務国際現代漢語大詞典)
こっちは多分ビジネス系じゃないかなーと思われる。会社を舞台にした話なんかを読みたい場合には役にたつかもしれない。
こっちは買ってません。
他にもいろいろあるようです。中国の辞書については、参考になったのがこれ。
大学のHP、特に大学の本部からリンクされているようなページや、一年生二年生向けの入門的シラバスには、専門家が懇切丁寧にガイダンスをしてくれるものがあります。独学ででも学び直そうと思うときには、いろいろな大学のHPを見てみると、独学使うべき基本的な本のあたりをつけることができるからおすすめです。
中華民国の国語辞典
もちろん、中華民国はまだ存在するという建前がありますので。中華民国の国語辞典とは、台湾の時点と言う意味です。台湾華語。
台湾の政治的なトピックスについては論じないよ。
オンライン版が教育部国家研究院のHPで公開されてます。
繁体字組はこっち。